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劇場版 スラムダンクを公開前にちょろっと予想したい。

滅茶苦茶久しぶりに更新。
映画の感想を書きたいなぁと少し書いてはほったらかしでnoteは下書きがたまる一方…。

そんな中、今回は今書いておかないとあれな、2022年12月3日に公開の劇場版スラムダンクについて。

ネットであれこれと公開前の予想を見ていると、どうも自分の予想と違うものばかりだったので、もう明後日には公開ということもあって取り急ぎ自分の予想もネットの片隅に書き殴っておこうと考えました。

まぁそうはいっても私が想像する程度の事はどこかに同じように考える人がいるだろうとも思うので、ただ単に自分のネット検索に引っかからなかっただけで既に予想されてるような話かもしれないけれど…。

以下、私の勝手な想像による予想です。


「THE FIRST SLAM DUNK」のFIRSTは一番目のという意味ではない?


まず、皆大きく勘違いしていない?と思ってしまったのがこの部分。
ファーストスラムダンクと言うタイトルを見て、ネットではセカンド、サードと2番目の、3番目のと続くのではないかという予想が見られます。

バスケットのポジションは大きく5つ。”PG、SG、SF、PF、C”で、順にポイントガード(PG)、シューティングガード(SG)、スモールフォワード(SF)、パワーフォワード(PF)、センター(C)となりますが、これら5つのポジションには番号が割り当てられており、PGから順に1番(PG)2番(SG)3番(SF)4番(PF)5番(C)となっています。野球で463のダブルプレーなんて言いますが、同じような感じでバスケットの主なポジションにも番号が振られています。

ここから、今回の劇場版のファーストとは1番の意味、その1番ポジションである宮城リョータが主役なのではないかと言われています。

で、そこから次回は2番ポジションの三井寿の物語と続くのではないかと。

これがネットによくある予想の一つ。

私はこの予想半分違うんじゃないかと思っています。
今回の劇場版の主役的な人物は宮城リョータで間違いないとは思うのですが、ファーストとはポジションの1番という意味ではなくて、「最初の」という意味でのファースト、つまり、漫画スラムダンクの最初の構想、原案の映画化だと思うのです。

特別、何か証拠や根拠があるってことではないのだけど、後述する読み切り漫画「ピアス」のエピソード含め、実は漫画スラムダンクが描かれる時にボツになったエピソードや漫画として形になっていないだけで作者の中ではしっかりイメージがあった部分があるのではないかと。

今回の映画はその漫画スラムダンクにならなかった原案のような、漫画スラムダンクのifとも言えるような部分と、実際に漫画となって多くのファンが今でも愛しているスラムダンクとの掛け合わせで出来ているのではないかと思いました。

公式予告から見る今回の物語

まず、公式ツイッターより引用してきたのがこのイラスト。

公式ツイッターより引用

2021年の12月なので、もうかれこれほぼ1年前に投稿されたこのイラスト、はてさて、この手は誰の手だろうかという想像を当時したのを覚えています。
片方は湘北の色でもある赤のリストバンド、もう一方の手は小さい?もしかして子供?もしかして湘北の誰かと次の世代の子供の話????と当時思った気がする。

しかし、その答えはこちらの予告動画で分かることになる。

この公式動画の冒頭、1on1をする二人の少年が映ります。
そのうちの一人、ディフェンスをしている人物の右手に赤のリストバンド。
そしてドリブルをしている少年の方はディフェンスの少年よりも幼く、まだバスケもそんなに上手くありません。ドリブルをしながらボールを見てしまっていることからもハッキリとそれが分かります。

よく見るとこの冒頭のバスケコートのシーン、画面左上の端っこに海も見えます。
これが次のシーンと繋がるのですが、とりあえず、ここのシーンの少年二人が先程のイラストのグータッチの人物となります。

結論から言ってしまうと、この二人は兄弟で、ドリブルをしている弟の方が今回主役級の扱いを受けている湘北のPG宮城リョータだということです。

何故そうなるのかは次のシーンについて知ると分かります。

冒頭のバスケコートのシーンから暗転し、次はいきなり海岸の岸壁にある洞穴が映し出されます。

これが、先に書いたスラムダンクの作者井上さんの読み切り漫画「ピアス」と繋がります。


読み切り漫画「ピアス」

スラムダンクの連載終了後に雑誌掲載された読み切り漫画のタイトルが「ピアス」です。

書籍化等されていないようで、まともに入手して読むのは大変みたいですが、ぶっちゃけた話、ネットで検索すると一部画像等出てきちゃったりします。それら引用としてOKな範囲なのか等詳しく見たわけじゃ無いので具体的には分かりませので私の方からは何とも言えませんが、とにかく、その幻の作品とも言われる「ピアス」が今回の映画予告となかなかに重なり、先程の動画の海岸の洞穴もほぼ同じと言っても良い洞穴が「ピアス」にも登場します。

ピアスのタイトルが示す通り、この読み切り漫画には耳に付けるアクセサリーのピアスがキーアイテムとして登場しますが、今回の映画の話とは直接関係ないと思えるので、それは置いといて、映画に関係する部分を大まかに説明すると

・海岸の洞穴を秘密基地にしている少年と少女が出会う物語。
・少年は海で兄を亡くしている。
・マイケルジョーダンが好き。
・少年の名前、少女の名前がスラムダンクのリョータと綾子を想起させる。

ピアスについて詳しく知りたい方はググってもらうとすぐに出るかと思いますが、とにかく映画予告の洞穴はこの「ピアス」の洞穴で、今回の映画での宮城リョータはこの「ピアス」の少年が高校生になった姿と予想できます。

先程の予告動画、兄とバスケの練習をする少年のシーン→暗転(時間経過の意)→兄がいなくなり海岸の洞穴を秘密基地にしていた時のピアスの話→暗転(時間経過)→高校生になって砂浜でトレーニング、そして試合へ。
こういうことかと思います。

さらに、冒頭の少年が宮城リョータだと分かるのが動画にある試合中の宮城のリストバンド。
左手に黒と赤のリストバンドをしており、一見桜木のバッシュと同じく湘北の色としての意味かとも思えますが、冒頭のバスケをする二人の内ディフェンス側、兄の服が黒いタンクトップに赤いパンツ。
意味合いとしてはむしろこちらの方が強いのではないかと思います。


今回の映画は漫画版スラムダンクとは色々違うのではないか?

個人的に勝手に思っていることですが、私は今回の映画は大筋としては漫画版のスラムダンクと同じであるものの実は色々と違う部分があり、実際のところ漫画版とは別の世界、ifの話になるのではないかと考えています。

つまり、往年のファンが望むような、映像化されていない山王戦を忠実にというようなことになもしかしてならないんじゃ…と思います。

というのも、そもそもの話、漫画を見たら分かるあれだけ濃~い山王戦を映画一本にできるだろうか…?ましてや他の予告動画まで含めると宮城リョータの過去の話の他にも例えばジャンプシュートを練習する桜木や、ロン毛でグレていた頃の三井なんかもあり、本当にこれら全てを漫画のまま映画に入れるとしたらどう頑張っても1本じゃ無理だと思うのです。

それと、漫画版当時と今ではバスケットのルール自体も違い、漫画版の時代は試合は前半と後半の二つに分かれていましたが、今は1~4クォーターの四分割となっています。

もしあるとしたら、ネットでよく見る予想の、今後映画セカンド、サードとシリーズ化され、例えば今回のファーストでは宮城のエピソードと山王戦の1クォーター分まで、次回の映画セカンドでは三井のエピソードと山王戦2クォーター分まで、五人目でラスト数分を…と言った感じで、山王戦の試合に絡めその映画主役になるポジションの選手の回想エピソードが語られるといった形かなと思いましたが、これ、もし本当にやったら山王戦描き切るまでに何年かかるんだ…。

ということで流石にこれは無いんじゃないかなぁと個人的には思います。
でもそれくらいしないと山王戦を描き切ることはできないし…あれ?もしかしてこれやるの…?

なので、予告にある三井のロン毛シーンなどはあくまで宣伝用のCM映像というだけで映画本編では使われていない等も十分考えられるし、この映画のクライマックスの試合が山王戦かどうかはまだ何とも分からない、下手したら漫画版では登場しなかった全く別のチームとの試合がクライマックスまであり得るんじゃ…と考えています。

それと細かい所では、例えば宮城が湘北に入学した理由が兄が憧れていた学校だった(だから少年時代黒赤の服だった)とか、桜木が坊主になるのは上記とは別の予告動画(あと7日)で宮城が「負けたら坊主な」というように、宮城に負けた結果のものなど、もしかしたらそういう変更点はあるんじゃないかと何の根拠も無く思ったりしています。
少年期がピアスのエピソードとなれば漫画版の彩ちゃん、彩ちゃんと大好きデレデレだった宮城とは性格も多少変わるんじゃないかなぁ。

そんなわけで、個人的には漫画版より少し大人な内容のスラムダンクになって、漫画を度外視して一本の映画として見たら結構良い、楽しめる人もいるけれど、漫画ファンからしたらこんなキャラじゃ無かった、そうじゃなかったと否定的な意見も出るような、そんな映画になるのかなと思っています。


ここまで書いて全然違ったら恥さらしも良いとこですが、まぁこの際、今勝手に妄想している予想を書くと映画冒頭はいきなりクライマックスの試合のシーンから。そしてすぐに宮城のエピソードが始まって試合に至るまでの回想、そしてクライマックスで冒頭の試合へと戻るって感じかなと。

あ、最後に一つ。
私自身は今回、この映画自体を原作者である井上雄彦さんが監督しているので、実際にどんなスラムダンクになっていても全面的に受け入れるというか原作者さんのやりたいようにやっていいんじゃないかなぁと思っています。

もちろん、見てつまらなかったとか、漫画の方が好きだということはあるかもしれませんが、あくまで原作者が監督やって作ったということが一番価値があるというか、言ってしまえばどんな作品になっていても他人が映画化して原作無視の酷い事になっている映画よりは全然マシだというスタンスでいます。

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