サウナ日記∶渋谷サウナスが夏の夜にぴったりなのと、水バケツがトイレの後ろにあるタンクのフウセンと同じ仕組みだと気がついて一人でほくそ笑んだ話
今日は筋トレの後に近所の銭湯に行こうと思い、子供達が寝たのを見届けてから家を出たのだけど、昼間が暑すぎたせいか「キンキンに冷えた水風呂に入りたい!!」という気持ちが歩いているうちに高まり、いてもたってもいられなくなって、(八幡湯には水風呂がなく、水シャワーのみ)途中で進路変更して渋谷のサウナスまで行ってきた。歩くと40分くらいかかってしまうのでLuupのチャリを借りて。Luupのチャリ、Docomoのチャリより随分高くて都会って怖いわって思うけどその話はまたいつか。
最近はめっきり720円で入れる八幡湯ラブで、「これで十分だよね〜」なんて思っていたけど久しぶりに行くとやっぱりサウナスはすごくいい。立って入れるもしくは寝て入れる水風呂が冷たくてしびれるのが猛暑日にぴったりなのはもちろんだけど、5つもあるサウナ室が個性いろいろでせっかく行くなら出来れば2時間半たっぷり過ごしたいし、化粧水とかアメニティとかドライヤーがちゃんとあるのとか、普通に嬉しい。そうだった!別にワカメは貧乏とか好きじゃないんだったと思い出す。ああ、会社を辞めても一回三千円のサウナにお金を気にせず通う生活がしたいなあ、言うことが小さいなあ、でもワカメなんてそんなもんだなあ。
今日は、今まで「火事になったら死ぬな」と思って入らずにいたこのTEETAという部屋に入ってみたのだけどすごく良かった。薄暗くて、お茶の香りがして、床が上がっているので通常のサウナ室よりも天井が低く、その分温度が高く感じられる。まるで囲炉裏か焚き火を囲むような気分で汗を流せるような円形の空間になっている。そしてこのサウナ室でふと気がついたのが、窓の外に見える水が溜まったバケツ。写真だと左上に小さく見える木製のタライで、横についている紐を引っ張るとバケツがくるっと回転して冷たい水を頭から浴びられる仕掛けなのだけど、高い目線になってみてみるとタライの中に、旧式のトイレの後ろにあるタンクのフウセンみたいなものが見えるではないか!
学生の頃住んでたアパートでトイレの水がたまらない時にタンクを開けて確認したあのフウセン!!こんなところで君に出会うとは思わなかったよ!!
水がタライに溜まり、フウセン(浮き球)が水面で押し上げられると、水道からの水の供給が止まるという仕組み。これが壊れているとトイレは永遠に水を溜めて便器から水が溢れるし(汚くてごめんなさい)、サウナスのタライもびたびたと水が垂れっぱなしようになってしまうのだろう。水洗便器を開発した人類の叡智とも言える仕組みを、サウナスのタライが採用していると気がついてしまったらすごく嬉しくなって一人でサウナ室の中でほくそ笑んだ。ぐへへへへ
22時過ぎにサウナスに行ったのは初めてだったのだけど、女子の2-4人のグループがいっぱいてびっくりした。どうやらご飯を食べた後にサウナに来ている模様。そして職場の愚痴や自慢を、外気浴中に、おっぱいだらーんと出したまま小さい声で話しているのが聞こえてくる。聞こえないことにできたらいいのだけど全然できなくて彼らの声が頭の中でこだましてしまう。「今の職場は心理的安全性が高くて最高なんだよー。ネガティブなこともなんでも言える」とか、「Aさんは本当はいい子なんだけど、まじ空回りしてるよねー」とか。『頼むから静かにしてくれ』、っていうレイモンド・カーヴァーの小説があったなとか思いながら、深呼吸をする。ほんと、頼むから静かにしてくれ。頼まないけど。
などなど、不必要な声が頭の中で声がわんわんしてしまうのを感じながら、こうして通りすがりの人の言葉を(全くもって勝手に!)受け取って、その上彼女たちの邪気まで感じ取ってこうしてうだうだ書いている私の当たり屋ぶりの方がやばいのもちゃんと知ってる。
ということで、夏の夜のサウナスは、最上階の外気浴が風を感じられて気持ちいい。
猛暑日、今日も一日お疲れ様でした!
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