お金の話:金持ち父さん貧乏父さんは正しい
子供の頃のお小遣い(生活費)の話は昨日書いた。
#お金について考える
今日は、大学を卒業するタイミングで読みなさいと父親から渡されたこの本。ロバートキヨサキの、金持ち父さん貧乏父さんについて。
今振り返っても、この本には、社会人になるタイミングで理解しておくと良いことが全部詰まっているので、社会人一年目の方にはもちろんお勧めだし、一年目ではなくても21年目でもなんでもお金との付き合い方を学びたい人にはお勧めしたい良書だ。
当時23歳そこそこの私は、文学だったりアートだったり建築に興味があって、就職を前にしても「これからは独り立ちだな。お給料出たらその範囲で暮らそう。消費者金融は使わないぞ」くらいにしか考えていなかったし、こういうアメリカっぽい匂いのするお金の本はちょっと下品だな、くらいに思っていた。出版から50年も経っていない本に価値なんてないよね、と嘯いたりもしていた気がする。痛い大学生だ。
それはさておき、この本で学んだ一番大事なエッセンスは以下の通り;
自分の時間を売って給料をもらい、そのお金を毎月使い切っているうちはいつまで経っても楽にならない。極端に言えばお金の奴隷のようなもの。
稼いだお金に自分の代わりに働いてもらって初めて自由が手に入る。
たとえばハワイに行きたければ、投資して得た利益を使って行くべきである。規模の大小はさておき、資本家にならなくてはいけない。働いて得たお金を使ってしまったら毎年ハワイに行っててもお金の奴隷のままだぞ!
ロバートキヨサキの教えを、ふむふむと理解した素直なワタクシ。23歳で受け取った初任給以降は、毎月の手取りの給料のうち50%を目標に貯蓄に回し、順次証券会社の口座に移すことにした。そこから少しずつ不動産投資信託や株を買って20年ほど生きてきた。途中、リーマンショックや震災などアップダウンはもちろんあり、一直線ではない。一人暮らしでアパートも借りていたので、20代の頃は特にカツカツだった。今でも家族でハワイ旅行には一度も行けていないし多分このままだと一生行けないのだけど、少しずつ自分年金はできつつある。子供達が大人になった後、金銭的に頼らなくても済ませたいというのがハワイ旅行より大事な願いだ。もちろん価値観は人それぞれだけど、私にとっては子供や親から経済的に自立しているというのは私にとってはとても気分がいい。自由が大事だから。
20年経って思うのは、複利の力って本当に馬鹿にならないということ。その辺りはこのイトーダーキさんの記事がわかりやすいのでぜひご参照いただきたい。
ちなみに、どうでもいい話。
23歳の夏、有給休暇をとって野村證券新橋支店に行き「口座を作りたいんです。JREITのどれかを買いたくて」(その時は5銘柄くらいしかなかった)といったら50歳くらいの窓口のおじさんに「投資っていうのはそんなに安易にするものじゃないんですよ」と言われてその日は口座が開なかったことがある。勉強して出直してきなさい、と言われたので、翌日にスーツで出かけたら無事に口座を作ることができた。
でも、6ヶ月後に当時のJREITの5銘柄は全て、2倍から3倍に値上がりしていた。「私が正しかったじゃんね」と思ったけど、誰にいえばいいのかわからなかったし、何よりああいうトラッドなお店には白いワンピースと麦わら帽子で出かけて行ってはいけないということを学んだ。