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"Thank you for saying no." ドブに落ちたら百円を拾おう。

今日は10ヶ月ぶりにエステに行ってきた。そこはうちの近所にある個人サロンで、こ綺麗なアパートの一室のようなスペースで施術をしてくれる。もともとホテルのスパにお勤めだったエステティシャンが8年前に独立して一人で始められた場所。ものすごく腕が良くて、ボディマッサージやフェイシャルを受けているといびきをかいて寝てしまう気持ちよさなのだ。オープンした頃からちょこちょこと通っている。昨夜はお友達と会ったら楽しくなってしまい飲みすぎて軽い二日酔いで何も活発なことをしたくなかったので、久しぶりに連絡してみたらちょうど空いていたので行ってきた。

最近どうされてましたか?と尋ねると、ここ数年のことを振り返って話してくれた。サロン経営をする中で、3年前にコロナが始まった頃は大変だったこと。緊急事態宣言中はサロンをお休みしていた時期もあったし、再度オープンした後も、衛生面での配慮、集客方法が変わったこと。同業者なのか?インターネットで嫌がらせを受けたことも。

でもそれをきっかけに、自分はどういうサロンをやりたいのか?どう言うお客さんに対して、どのようなつながりを保ちたいのか?続けていくためには、どうするのか?といったことを真剣に考えるようになったそう。もちろんそれ以前だって真面目に取り組んでいらしたのだけど、でも覚悟の決まり方が変わったんですよ、と言う。

曰く、「もう一回コロナのようなことが起きてほしいとは全く思わないけど、振り返るとあれがあって良かった」とのこと。そして今日の施術はいつにも増して心地よくて、1時間半マッサージを受けている間、ほとんど寝てしまった。時々自分の足がビクッとなったり、自分のいびきの音で目が覚める。終わったら顔がツルッとして5歳くらい若返っていた。すごい。

ツルッとしたついでに思い出したのが、ちょっと前に、心理カウンセラーに最近の私の状況(金沢の物件取得など)を話したときに言われたこと。

それは、"Thank you for saying no"ってやつね。

去年から今年の初めにかけてのワカメさんは、仕事での逆境がずいぶんあって、一度はもう会社も辞めてもいいって覚悟したじゃない。だからこそ、今色々いいことが起きてるんだと思う。

もし、あの時に順風だったらここまで金沢の話も進んでないはずだから、苦労させられたAさんには相変わらず腹が立つし本人にお礼を言う必要はないけど、"Thank you for saying no"だね。

心理カウンセラーより


よく、「苦労は買ってでもしろ」って言うけど、苦労が陳列してあっても買う人なんていない。でも苦労は割とちゃんと降ってくるから不思議だ。だからその時に、その状況で出来ることをやっていると、後から振り返るとなんだかいいことが起きているってよくあること。そして、確実に前より強くなっていて、似たようなことがもう一回起きると楽に乗り越えられる。

それを父は「人間万事塞翁が馬」と言ったし、私は「ドブに落ちたら百円拾った」と捉えてる。あるいは、「禍福は糾える縄の如し」なのかもしれない。

あなたの人生を振り返って、Thank you for saying no.って思えることは、なんですか?

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