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電磁気学|最高の入門書を見つけたので共有したい


大学の専門書

大学の物理学や数学の専門書はどれも難解で、一冊を読み解くのに平気で半年以上かかったりします。

物理や数学は好きだが、そのセンスに欠ける私のような人間は自主的に勉強を始めたにも関わらず、専門書の序盤で心が折れそうになることも少なくありません。

中でもつかみどころがなく、イメージ形成に最も手間取ったのが「電磁気学」。ベクトル解析をどの程度しっかり学べばいいのか、そのために必要な解析学の知識、線形代数の知識は…と考えれば考えるほど頭を抱えたくなっていました。

ファインマン物理学物理入門コース等、さまざまな専門書を併用する中である程度の理解にこぎ着くことができましたが、それでも非常に苦労したのを覚えています。
そんなこんなで電磁気学に対しては初学には習得が苦行で難解なもの、という先入観を持っていました。

なぜ電磁気学が難解に感じるのか

電磁気学が難解とされる理由は、抽象的な概念、複雑な数式とベクトル解析、多様な物理現象、そして理論と実験のギャップにあるかと思います。
力学では日常的な現象を対象とすることが多く、直感的に理解しやすいのに対し、電磁気学では目に見えない電場や磁場の概念を扱うため、抽象的で難しく感じます。

また、扱う物理量が多く、もちろんそれらを結ぶ法則も多いことも混乱を招く一因でしょう。

今から独学するなら(ほぼ)これ一択

初学・独学が大変な電磁気学ですが、最近見つけた本の中に非常におすすめできるものがあったのでご紹介します。

基礎電磁気学

大学の図書館で休憩がてら本を読み漁っていた時に見つけたこの書籍。
なんといっても、感覚的なこと、初学者にとって腑に落ちない部分がピンポイントで解説されており、大学受験の参考書を彷彿とさせるようなわかりやすさ。

電磁気学で使用されるベクトル解析の知識についても序盤に数式的説明と物理学において重要な直感的理解のための説明があります。

これから学び始めたい方にもおすすめですが、他の専門書やベクトル解析にアレルギー反応が出始めそうになっている人にピンポイントで効いて来る書籍です。大学の図書館にも置いてあるかと思いますので、ぜひご参考までに。

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