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有隣堂のユーチューブにお呼ばれした話

 こんばんは、玉手箱つづらです。
 趣味で小説を書いておるものです。後書きと称して関係ない雑文を垂れ流すのも趣味としておりますが、今回は(後書きかはともかく)関係あって、小説書いてたらいいことがあったって話です。自慢話です。
 よろしくおねがいします。

 さて皆さん、有隣堂のユーチューブチャンネルをご存じですか?
 ていうか有隣堂は知ってる……のか?
 僕は神奈川生まれ神奈川育ちなので当たり前のように有隣堂を知ってたんですが、実はこの辺にしか無いらしい、ですね?(まだちょっと信じてない)(それくらい神奈川にはたくさんある)
 有隣堂は、えっと…………デカい本屋です。なんかこう、ビル丸ごと有隣堂、みたいなこともたまにやってるくらいの、基本サイズデカ目の本屋さんです。
 なんか書籍や文具の販売を中心にいろんな事業を展開しているらしいことはチャンネルを見ると分かるんですが、基本は本屋って認識でいいと思います。

 で、その有隣堂がユーチューブをやってるんですね。「有隣堂しか知らない世界」という。
(ちなみにマツコさんのあれを下敷きにしてるのは公言されてます。そのうちあっちの世界にブッコロー呼ばれてほしいな)

 MCはR.B.ブッコローっていうミミズクの、えっと……ぬいぐるみ、でいいのか?がつとめてまして、有隣堂の職員さんたちを始めとする様々なゲストを迎え、好きなものについてアツいプレゼンを受ける、みたいな動画を週1くらいで配信してるんですね。(それとは別に週1の生配信もある)

 これがかなり面白くて。

 僕以前最近見てるユーチューブチャンネル〜みたいな垂れ流し記事(これだけど長いので読まなくていいです)でも触れたことあるんですけど、その頃から数年経ってなお、ずっと面白いんですよね。
 本屋のユーチューブなんて面白いわけないだろ……って人も、あるいは私ユーチューブとかはあんまり……って人も、とりあえず1回見てほしい。あんまりゴリゴリの本屋でもユーチューブでもないというか、ゆるく面白いんですよ。
 あ、ちなみに有隣堂を知らなくても問題ないです。
 最近だと僕はこの回が好きです。出てる文具普通に欲しいんだよな。

 

 それで、ですね。
 ここまで前置きの、ここから本題なんですけど。
 その有隣堂しか知らない世界で、数ヶ月前にこんな回があったんですね。

 カクヨム。
 えっと、小説投稿サイト、です。若者を中心に使われてる……と僕は思ってたんですが、結構中心ユーザーは社会人層だったりするらしい。意外。

 そのカクヨムさんと、ゆうせか(有隣堂しか知らない世界の略)とがコラボして、「R.B.ブッコローの二次創作コンテスト」なるものを開催する、と。

 どっちも知らないって人には伝わらないかもですけど、これ結構意外な組み合わせで。絶対層かぶってないよな……?ってかんじだったので、開拓狙いなのかもなんですけども。
 ともあれ、なんか面白そうなことやってるな〜って見てたんですよ。そしたらコンテストの副賞が発表されまして。発表っていうか、なんかその場で考えてたっぽいんですけども。

 ブッコロー賞副賞は、ゆうせか出演権、と。

 …………マジ?

 いやたぶんみんな思ったと思うんだよな。
 小説書くだけでワンチャンブッコローに会えるの?って。
 この番組のゲストって基本的にはプロの人で、仕事関係なしにブッコローに会えたのってたぶん絵本を読み聞かせてもらった子どもたちだけなんですね。ユーチューブだから観覧席とかもないし。

 あえ、るの…………?

 じゃあまあ、書く、よね……。

 ってことで。書きました。

 今回のコンテストではブッコローに加えて、ゆうせかに出たことがある有隣堂社員ならキャラとして出していいですよ、とお触れが出てまして。
 僕は結構本気でブッコロー賞を狙ってたので、
 この場合プロデューサーさんはどちらにも該当しないけどいいのか……?とか、
 社員ってことはアルバイトの人は……?とか、
 ぶっちゃけ誰も考えてなかったであろうことまで考えて、怪しいラインの人は個人名を出さないとかたぶん絶対不要だった警戒をしつつ、チマチマ書き進めていきました。

 普段だったら一作丸々書き上げるまでは公開しないんですけど、今回は章ごとに投稿しちゃう連載スタイルにしまして、逃げないように自分を追い込んでおいたりですね。我ながら工夫してましたね。
 実際今回あんまり自信が持てない時期もあったりして、連載スタイルじゃなかったら完成まで書いてなかったかもなあ……とちょっと思ったり。

 ポメラをね、旅行先で小説書く用に買った、って話は前にした(この記事)んですけど、実はその旅行先執筆第1号が今回書いたものの第1章だったりしますね。
 河口湖のね、ホテルで書きました。一人旅の夜に。オシャだ。
 あとは休みの日にわざわざ町の図書館に行ってね、とりあえず1章終わるまで帰らねえぞ……みたいなこともしましたね。喫茶店とか、邪魔になってる気がしちゃって居座れないんですよ、なんか。

 それで、まあ完成したんですね。
 それがこちらです。

 えっと、概要はですね、後で貼る動画で出てくるので省くんですけども、まあ僕にしては珍しく、正統派しんみりほんわか系のお話です。
 一次創作ではあんまりやらないんですが、大昔に二次創作やってた頃はたまにこういうのも書いてて、経験が活きたな……って伏線回収の気持ちになってるんですが、それは僕しか知らない僕の世界、なんだな……。
(ちなみに二次創作やってた頃の話はこの記事にあったりします。書いとくもんだなノート……便利だ……)

 普段やらない作風の連載でストレスがたまった結果、もう1作短いのを書いたりもしました。
 それがこちら。

 今回応募作品数には制限が無かったので、これも出しました。
 内容はブッコローが焼肉とゆうせかの混じった夢を見るっていう、まあカオス寄りのやつで、僕的には結構気に入ってるし、友だちにもウケてたんですけども、
 後に分かったことで、KADOKAWAの担当者さんは応募された313作を下読みとして全部ひとりで読んだそうで、そんななかにこんな無茶苦茶なやつ混ぜちゃったのかあ…………って、ちょっと申しわけない気持ちになったり。しました。すみません。

 で、それが4月とかの話で。
 そんなことはもうすっかり忘れて過ごすわけです。
 仕事したり、恐山行ったり、仕事したり、バーベキューしたり、仕事したり、脱出ゲーム初体験したり(全敗した)、仕事したり、仕事したり、仕事したり…………

 そんなこんなで今日も労働、いやまったくやってられませんなあ、と休憩に入ると、カクヨムのアプリから通知が来てまして。
大事なお知らせを送ったので登録しているメールアドレスを確認してください」的なことが書いてある。
 なんだ?と思いつつGメールを開くと、「このアドレスが生きてるかどうかの確認メールです」「生きてたら返信してください」的なことが書いてあって。

 僕ずっとカクヨムを小説置き場にさせてもらってはいるんですけど、ぶっちゃけ全然読まれてないし(かなしい)、つまり「うちからデビューしてみないか?」みたいな話じゃないことは明白なんですね。
 だからまあ、心当たりはブッコローコンテストしかなくて。「あー、参加賞か」って思いました。
 いや謙遜ではなく、本当にそう思ってました。上に貼った2つの作品も全然読まれてなかったし、確固たる自信があるかんじでもなかったんですよね。

 それで、生きてますよ〜くらいの簡単な返信をして、いやでもワンチャン…………?みたいな希望に実はひっそりヤキモキしながら仕事して、帰って、寝て。

 起きたら「ブッコロー賞に内定しました」ってメールが来てて。

 こういう経験が本当に無かったので、正しいリアクションがまったく取れなかったですね。
 これ夢?みたいな感想もないんですよ。夢だとしたらタチ悪すぎるなってくらいちゃんと目が覚めてて、現実のメールを読んでるって実感があるんですけど、じゃあ信じられますか?って聞かれたら、まったくしっくり来てない
 こういうのに選ばれるってことを妄想する一方で、そういう未来が本当に来るとはいまいち思ってない、みたいなかんじだった…………のに、それが来たわけで。
 宝くじ当たったくらいの感覚を想像してもらえると、あのときの僕の????って感情が伝わるかと思います。
 それでようやくマジ、なんだなあ……と思ってきてたんですけど、最初は牛隣堂が選ばれたのかと思っていて、ミミズクの方だと知ってやっぱりビックリして…………。

 
 それで、なんやかんやあって……お邪魔しました!
 ゆうせかの収録!
 というわけで! 僕が出てる動画がこちら!!

 死ぬほど恥ずかしいんですけど、その100倍くらい嬉しいので、皆さんぜひぜひ見てください。
 僕は精神の修行として本当に恥ずかしくなりながらもう十回以上見ています。これからも見続けます。コメントも数時間おきに隅々まで見てる……これがユーチューバーの気持ち……なのか?
 自分の声って自分じゃわからないと言いますけど、本当に違和感しかなくて、しかもなんでこいつこんな挙動不審なんだとか、なんだそのミッキーの服はとか、様々な要素が僕を苦しめるんですが、それでも最高の動画です。
 宝物よ。
 友だちにも自慢しまくってます。でも会社なんていつでも辞めたるぜって言ったから会社の人にはあんまり言ってません。

 収録は1時間ほどで、その前に打ち合わせがあったりもしたんですけど、ずっと楽しかったです。
 有隣堂の方々もKADOKAWAの方々も、皆さんあたたかく迎えてくれましたし、現場の雰囲気も朗らかで、ゆうせかっぽいなあ~……って思いながらずっとキョロキョロしてました。
 そもそもユーチューブの撮影現場ってものを見るのが初めてだったので、いろいろと新鮮で。機材とか、思ったより沢山あって。おお……ってなって。
 動画とかには出てこないスタッフの方とかもいて、この人たち皆でゆうせかを作ってるんだなあ……って、またキョロキョロして。
 僕の顔を隠してくれてた玉手箱のパネルとかもね、スタッフさんの手作りだったりするんですよね。ありがたい……。

 ブッコローが優しいって証言は結構いろんなとこに書いてあるのを見てはいたんですけど、実際緊張しまくりの僕にちょくちょく声をかけてくれたりして、ありがたみと嬉しみとでヤバかったです(語彙)。
 あと一緒に後ろで控えてた岡﨑さんとたまに目が合って、ニコニコ〜ってこっちを見てくださって、なんかこう、俺ここにいてもいいんだな……みたいな、不思議な安心感がありました。

 まあ死ぬほど恥ずかしいかんじにしか喋れてないんですが、あれでも本来のパフォーマンスの5倍くらいは発揮しているので、それはもう完全に皆さんのおかげです。本当に感謝でいっぱいです。

 感謝といえば、KADOKAWAの担当者さんも諸連絡から何から丁寧に手配していただいて、加えて、感想とかもくださって、本当にありがたかったです。
 動画でも伝わってると思うんですけど、本当に丁寧に読み込んでくださってて、プロってすごいなあ……って思いました。


 ……という。自慢話だったんですけども。
 いやなんていうか。いまだに実感が追いついてないというか。メールが届いたときは夢とは思わなかったって言ったんですけど、逆に今は、あれ夢だったのかもしれない、みたいな感覚がちょっとあったりして。
 ふわふわしております。

 いや…………小説、書いててよかったなあ……

 これからも書こう……。

 締まらないけど終わろう。
 ということで最後に、撮っていただいた写真をば。

 嬉しい。


 そして、自作小説の倉庫ページも貼らせてください。
 読んでいただけたら飛んで喜びます。

 いつもは貼ってないけど、今日はカクヨムも貼っちゃうか〜。

 というわけで、これからも頑張ります。

 玉手箱つづら


 P.S.
 泣く泣くカットした佐藤さん回がこちら。