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【どう探す?】新規開拓市場の探し方3つのノウハウ【ビジネス】

昼でも夜でも、おはようございます。
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。

今回は、新規市場の探し方3つというテーマで書いていきたいと思います。

先日、日本経済新聞に掲載されたニュースです。

三菱地所、TBSと赤坂再開発 エンタメ軸にまちづくり

Akazaka The Residence

TBSが不動産?と思った方もおられるんじゃないでしょうか?
実は、TBSは本業のテレビ(広告事業)だけではなく、不動産を手掛けていて、この利益がかなり大きいのです。

似たような動きが、これからエンタメ業界で加速します。

音楽業界はこれまでのように細分化された業態では生き残っていけないので、周辺領域に進出する動きが加速します。

このnoteの読者の方は、大体次の通りです。

音楽業界で働いていて、課題を抱えている方
これから音楽業界に就職したいと思っている方
ビジネスそのものに興味があり、音楽業界ビジネスに関心がある

つまり、今後の音楽業界がどうなっていくか?に興味がある、というです。
そうですよね?

音楽業界には既に構造変化の波が押し寄せています。

以前書いた2つの記事を多くの方に読んで頂くことが出来ました。
【邪推】THE F1RST TIMESに見るソニーの狙い
【黒船】エイベックスの筆頭株主にサイバーエージェントが!

このnoteを読んでくださっている方々の興味のある分野なのかなと思いましたので、このテーマを掘り下げてみたいと思います。

音楽業界を変えていきたい人や、新規ビジネスを作りたい方には参考になると思います。

音楽業界に就職したいけど、どの会社に入ったらいいのかわからない!という人も、どういう視点を持って経験を積めば、業界を渡り歩いていけるのか、というヒントになるので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

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それでは早速いきましょう。

隣接している事業への進出

隣接している事業とは、直接の取引先だったりする事業のことです。
例えば、アーティスト事務所から発注を受けて、レコード制作・販売をしていたレコード会社は、事務所がどれくらいレコードで売上があるのかが分かりますよね。

するとこう思うわけです。

自分たちも楽曲の権利処理のノウハウがある。
だから、アーティストマネジメントのノウハウがあれば、自分たちで事務所作れるんじゃない?そしたら、もっと儲かるよね?

逆に、楽曲の使用料を支払ったとして、「曲使うのにこんなにかかるの?だったら自分たちで権利持った方が効率いいよね?」と思うこともあるわけです。

どんな業態でもそうだと思いますが、直接取引をしている相手先の懐事情は、何となく見えるものです。

そのビジネスをやったことがなくても、近い業界だと経験と共にすぐに身に付くことも多いです。

もっと言えば、ノウハウを持った人を自社に引き抜いて新たな事業を作るというやり方もあります。

このやり方が最もポピュラーであり、よくあることだったりします。

こういう形で転職する人も身の回りに多いのではないでしょうか?
これから就職する方は、興味のある業種と近いところを物色しますよね?

実際、私が今の会社に転職したきっかけもそうでした。
今の会社が、元いた会社の取引先だったのです。

外から見ていて、自分のノウハウを活かせば、この会社でこういうことなら役に立てるだろうな、ということが何となくわかります。

そして、今の会社も私を採用するメリットがわかりやすかったと思います。

自分が取引先に与えているメリットを考えてみましょう。
取引先に転職してもそのメリットを提供できるか考えてみましょう。

そうすることで、拡大すべき事業領域が見えてくることがあります。

勿論、転職にも役立ちます。

本業とシナジーがある業界への進出

隣接する事業への進出と似たような話ですが、少し違うのかなと思っています。
隣接する事業への進出は「足し算」「シェア拡大」というイメージですが、こちらは「掛け算」「市場開拓」という感じです。

昔からあるの形の一つですが、「テレビ局が主催のコンサート」というのはこれに近いものがありました。

テレビで音楽番組等のコンサートの放送を行なうことは本業です。
同時に、コンサートの主催になることで興行収入も得ることが出来ます。

リスクを抱えることになりますが、テレビを宣伝に使えるので、リスクヘッジにもなっています。

そして、コンサートに参加した人は、自分が参加した公演の番組を見たいんですよね。
だから視聴率アップにも貢献するんです。

そして、スポンサー収入をコンサートの方にも回すことでさらにリスクヘッジになります。

コンサート主催にとってテレビ局は、告知媒体なので隣接する事業」となりそうですが、テレビ局側からコンサート事業を見たときは「放送外事業」となり本業とは別の事業です。

二つの異なるビジネスモデルの事業を一つの事業の中に取り込むのではなく、独立した事業として両方とも伸びていくようなビジネス、というイメージです。

テレビ局が主催興行をするのは昔からやっていますが、これからの時代はどういった形で他社と組めばシナジーを生み出せるのかを考えてみましょう。

先日書いたこの記事では、サイバーエージェントとエイベックスのシナジーについても考察しています。

その為には、様々なビジネスモデルを研究しておく必要があります。
そして、自分たちのビジネスモデルも抽象化して考えておく必要があります。

全く知らなかった業界や企業をどこでもいいので、研究しましょう。
自社が提供する価値が、相手先にとってどういうメリットになるか考えてみましょう。

新しいビジネスチャンスに気づくことが増えるはずです。

リスクヘッジとなる領域への進出

今回のコロナ禍でコンサート業界は大きな打撃を受けました。
人を集めるビジネスは全て吹っ飛んだのです。

では、このコロナ禍で業績を伸ばしたのはどういったところか?
といえば、例えば巣籠もり需要を取り込んだところですよね。

エンタメ業界で近いところだとソニーの系列でアニプレックス「鬼滅の刃」のヒット等でしょうか。

NETFLIXやAmazon Primeなどのサービスも強かったですね。
YouTuberやライバーも市場が膨らんだと思います。

例えば、今回音楽業界で言えば、有料ライブ配信をコンサートの代替策として実施しましたが、その体験価値にはまだまだ課題は残りますし、音楽業界全体を救うものにはなりませんでした。

しかし、強力な客層を抱えているアーティストや、国民的ビッグアーティストは、大きな利益を出すことが出来ました。

とはいえ、これらがリスクヘッジとなる領域に進出したとまでは言えないような感じがします。

むしろ、隣接した事業になりますでしょうか。
ライブ配信などは、コンサートが復活してもやっていくでしょうしね。

そして、配信することでリアルのコンサートが伸びるというものでもないので、シナジーがある事業というわけでも無さそうです。
リアルのコンサートが下がったことが、直接の要因となって配信が伸びるわけでもありません。

逆に、配信がいいからと言ってコンサートが下がるものでもありません。
あくまで配信は、リアルコンサートの上に積み上げるものになります。
少なくとも現時点では。

配信の体験価値が変われば、もう少し違ってくると思いますが、今の時点では違うのかな、という印象です。

リスクヘッジになり得る、というのは片方が下がった時にこそ、反対側が上がるような関係性のことです。

株式と債券みたいな関係ですね。

どちらも持っておくことでバランスが取れるような関係ということになります。

音楽業界が下がるときに、反発して上がる業界というのは、すぐに思い当たりません。
しかし、全く関係ない事業にヒントがあるのかもしれません。

アーティスト個人から見たときには、リスクヘッジになり得るなと思ったのが、今回「音楽業界が下がっても、収益の柱になり得る」という意味でやはりYouTubeでした。

収入の経路を1つではなく複数持つという意味で、音楽の売上、コンサート、物販、だけでなく、自身のYouTubeチャンネルがあれば、それも収入の柱になると思います。

これはむしろ本業とシナジーがある事業かもしれません。

もしかしたら、その周辺の事業という意味で言えば、動画編集のスキルを身に付けることはリスクヘッジになるかもしれませんね。

コンサートが出来ない時に、ライブ配信をしたり、YouTubeを撮ったりという需要が増える可能性があるからです。

まとめ

いかがでしたか?

皆さんの周辺の事業を見直してみることは、新規事業のヒントにもなるのではないでしょうか?

隣接する事業に進出する
取引先の事業を自社の事業に取り込む。足し算。シェア拡大。
本業とシナジーがある事業への進出
AとB両方のビジネスが伸びるように組む。掛け算。市場開拓。
リスクヘッジになる事業に進出
本業が下がるときに上がるビジネスを手掛ける。本業と関係ない分野かも。

就職や転職を考えている人にとっても、どんな会社に入って、どんな経験を積み、どんな勉強をすれば、新しい価値を生み続けられるか、のヒントになるのではないでしょうか。

自分たちの仕事が「当然そこにあるもの」と思わないことが大切です。
常に、「どうすれば価値を創り出せるか」「どこと組めば価値を最大化出来るか」「何を勉強すれば価値を加えることが出来るか」こういったことを考えることを忘れないようにしたいと思います。

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