朝刊の記事から考える。「脱炭素戦略年内に策定」に思う。
「脱炭素戦略、年内に策定」という記事が出ている。
上記の記事に依ると、岸田首相は「経済社会全体の大変革と脱炭素への取り組みを一体的に検討し、40年を見据えたGX国家戦略として官民が共有する脱炭素への現実的なルートを示すものにしたい」と述べたという。
いつの間にこんな大袈裟な話になってしまったのだろう。
2040年と言うのは「GX2040ビジョン」の事だろうか。
曖昧模糊とした話がどんどん大きくなって取り返しのつかない事になりつつある気がする。ここ数年はやれ方針策定だ、戦略策定だとずっとドタバタしている印象しかない。
環境政策は極めて重要であることは言うまでもない。しかし、脱炭素は国家的なリソースを割いてまでやるような話ではない。ましてや連日報道するような価値のある話でもない。
身もふたもない言い方をすると、気候変動や地球温暖化は、茶飲み話程度の話で、そこに投資するだの、国家戦略だの言い始めるのはどう考えても行き過ぎである。
最近のAI報道を見てもそう思う。筆者は利用していないが、ChatGPTでちょっと遊んでみたら楽しくてちょっと茶飲み話になった程度の話で、国家を挙げてデータセンターを建設すべし、のような論調になるのは飛躍している思う。
この連日の脱炭素報道の背景は一体何なのか。
前向きな提案をするとすれば、やはり経産省主導で2022年末に実施、2023年の最初に結果が開示されたパブリックコメントをもう一度募集してみては如何かと思う。
どのようなプロセスでパブコメを募集するのか分からないし、実施するには間隔が短すぎるかもしれないが、それでもこれだけ世界中で様々な事が起きている中で十年一日の如く戦略だビジョンだと言っているよりは良い。
以上。
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