「女帝 小池百合子」(石井妙子著、文藝春秋)

最近小池都知事の「カイロ大学」の件が改めて話題になっている。

切っ掛けは小池都知事の側近であると言う小島敏郎氏(本書にも登場)の爆弾告発である。経緯を淡々と説明されている。

2020年、これもまた爆弾のように出版された「女帝 小池百合子」(石井妙子著、文藝春秋)を改めて手に取ってみた。

筆者が持っているのは第四刷のハードカバーで、現在は文庫化もされているらしい。購入は2020年6月20日に横浜の某書店とのメモがある。

再読して改めて感じたのは、本書はタイトルの通り小池氏の人物像を非常に丹念な取材で読み解いていると同時に、平成政治史を俯瞰する上で有効なテキストになるとも感じる。

現代への示唆と言う意味で気になる政治家としては、一時代を築き、小池氏を重用した小泉純一郎氏である。裏金問題、清和会の消滅という流れ、あるいは現在82歳という高齢という点を差し引いても、口が重いという印象は拭い去れない。

以上。

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