脱"脱炭素"にむけて"一抜けた"をしたスウェーデン。

スウェーデンのニュースがヨーロッパに衝撃を与えている。

Sweden Shocks Europe: Abandons 'Unstable' Green Energy Agenda, Returns to Nuclear Power

スウェーデンにおける原子力の是非迄は分からないが、ショックを受けているということはそれだけスウェーデンの「一抜けた」が他のヨーロッパ諸国に「こたえている」と言う事なのであろう。原子力政策など一朝一夕に進むものではないので、「方針」を変更することを対外的に発表した意味は大きい。

また気候変動の国際交渉自体が環境政策における「一致団結」の場ではなく、最近グローバルサウスと呼ばれる途上国の支援獲得の場となっている現実を踏まえると、環境政策で一致団結する枠組みそのものにもはや意味が無くなっているようにも見える。

幾つかポイントはあるが、今思いつくのは以下である。

1)電源構成の取捨選択(不安定電源推進停止)と他のヨーロッパ諸国が追随するか否か。
2)エネルギー政策の"保守化"と、エネルギー安全保障重視の流れ。
3)原子力政策の是非。

1)-3)が進めば、日本の環境政策にも少なからず影響してくることが予想されるが、それがどの程度のスパンで来るのか数か月-半年なのか、数年なのかは、定かではない。引き続きウォッチしたい。

筆者が以前書いた記事を以下に再掲させていただく。

https://note.com/enthalpy/n/nf6b0ad61b015

以上。


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