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分かりやすい話ほど、疑いを持て

(2022-08-10にFacebook上で公開したテキストに若干の加筆を)
安倍元総理暗殺で不可解な所 その2』という動画が上がっている。現時点でこの動画の作者のことはよくわからない。だが少なくともどちらかと言えば安倍シンパな人物によるものだという判断は妥当だろう。ところが、彼の抱いている事件への疑問は当然のものだし、意味のあるものだと思う。自民党自身(そして政権に協力的な警察権力)は真相の究明から程遠いところにいるように〈見える〉が、権力の中枢に近い人間ほど、今回の暗殺事件の真相(意味)について実は解っているのではないかとさえ思う。実行犯が山上容疑者以外にいるという少々信じ難い推理は、容疑者の動機らしきものがあまりにもすぐに、不自然なほどのスピードで警察からリークされたこと、また山上容疑者自宅の捜査の場面で、通常なら絶対に外に出るはずのない自作拳銃と思われるものをテレビに撮影させ、メディアに露出させたこと(これらは異例中の異例である)、元統一教会への国民の間にある反感、そして何よりも安倍元首相の救命に携わった医師と、検死を担当した医師(つまり警察発表)の明らかな喰い違い、などなどを総合すると、腑に落ちるものがある。私は、安倍元首相が殺害されていないとかの、くだらない次元の陰謀説などとは一線を画す、真面目な考察に値する推理がこの動画では提示されていると考える。

ここからは私の推理だが、統一教会という存在が、米政権の敵視する共産主義へのカウンターであり、当時の首相だった岸信介、韓国の文財閥(文鮮明)、そして米諜報機関CIAの合作だったという事実を考慮すると、その役割は、アフガニスタンにおけるタリバン、そしてイラクにおけるフセイン政権のように、アメリカの諜報機関によって育成され、利用されたという意味では、似たような存在と考えられると思う。しかも潰すには大きすぎるほどに成長したとしても、アメリカの諜報機関はそれらが用済みになったとなると、すぐにそれを排除する方向に舵を切る。それを歴史的にも繰り返してきた。つまり統一教会はすでに(日本国内では)用済みになっていて、米政権がそれを切り捨てる判断を採ったと言えるのかもしれない。これは日本の国民感情とも合致したベクトルを持っている「政策」なので、日本の良心的な知識人の熱烈なバックアップも受けて、おそらく成功するだろう。

それにしても今回の安倍暗殺が、J・F・ケネディーの暗殺事件と、これほど酷似した状況だということに驚きを覚える。いずれにしても相当に周到に準備された暗殺プロットであると言えよう。したがって真相が正式な形で世に出ることは、今後一切ないと考えざるを得ないかもしれない。

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