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苦しみ学のススメ 3

今回は、個人的なエピソードを。
「鉄の女」サッチャー元英首相。
自分にとっても思い出深い方です。
といっても、直接面識があるわけではありません。

私は、1988年にニッカウヰスキー株式会社に就職しました。
突然、予想だにしないことが翌年に起きます。

それは、酒税、従価税の廃止。
これは、英国のウイスキーに多大の税金がかかっていて、
日本で売れないという、
サッチャーの圧力によってなされたという話があります。

要は、ウイスキーの級別が無くなり、
2級が値上がりしたのです。
ハイニッカやレッド、ウイスキー会社にとって、
ドル箱だった2級ウイスキーはさっぱり売れなくなりました。

色々新製品は出すも、
まがい物のウイスキーが売れるわけもなく、
空前の焼酎ブームが巻き起こりました。

ちなみにサッチャーの目論見は外れ、
英国のウイスキーの輸入量は、
それほど伸びませんでしたが・・・

ウイスキー会社は大いなる苦境に立たされました。
私が勤務していた会社の1153億あった売り上げは、
あれよあれよの間に、下がり続けました。

2001年アサヒビールとの営業統合時には、
4分の1近くに落ち込みました。
その会社で10年余り営業をしていた私は、
お陰で本当に鍛えられました。
離された二番手メーカーは、
ほんと、市場での存在感は薄まるばかり・・・
「別に、おまえのところの商品がなくても、
商売できるから」。
とストレートに言われたこともありました。

営業スタイルを変え、
市場をつくり、
睡眠時間もそこそこに、走り続けました。
今では、考えられませんが、
夜中の2時3時まで営業してました。
翌朝は、7時に出社!
あっ、昼寝はしてましたよ(^_^;)

あの酒税法改変が、あのタイミングでなかったら、
あそこまでの苦労はできなかったでしょう。
お陰で今の自分があります。

その苦労に本当にきれいごとでなく、
感謝しています。
予想だにしない苦労が降ってきても、
何とかなる〜
そんな、楽観性が自分のなかに宿ったのも、
この苦労のお陰かも。

苦しみの意味の探究は続く♪

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