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【社説】空想国会はメタバースでやるべき。

 空想国会には発展性がない。
 マインクラフトではここからどんな建築物を作るかなどの話をすることが出来、そこに政治が生まれるが空想国会にはそれがない。

 そもそも政治とは限られた物資の分配方法で有り、そもそもの物資が存在しない空想国会では現実の話や架空の政治をするしかない。

 そんな空想国会が生き残って発展していくためにはメタバースに場を移すべきだと考える。

 メタバースとは仮想空間であり、ネット上で人生体験をすることが出来るような場所だ。
 このメタバースはまさに空想都市と言ってよく、店で買い物や協力プレーによるゲームなどの様々なことが出来る。

 そんなメタバースこそ、空想国会を救う救世主になると考える。
 なぜならメタバースは現実の都市での体験を追体験することが出来る。例えばコンビニでジュースを買うことや車に乗ってレースをしたりすることが出来る。
 そんな社会が形成されるからこそ、問題も出てくる。例えばコンビニをたとえば強盗が襲った際に誰が対処するのかと言った問題が出てくる。

 昔GTAと言うゲームでホットコーヒー問題と言うのがあった。R17成人向けで販売したGTAで性交を描写したモーションを開発元が隠しながらも入れており、解析すればゲーム上で性交描写を見ることが出来るというものだった。
 この問題はアメリカで大きな話題を呼び、一時はヒラリークリントンなどを中心に罰金を科すべき主張もあったが、結果としては連邦取引委員会からの警告や集団訴訟などにより会社は被害を被った。

 このように新しいメタバースには様々な法律や政治的な問題がある。
 今回はたまたま制作側が意図して入れていたため責任の所在がはっきりしていたが、これが例えば運営が意図しないところで卑猥なモーションを作られてそれで運営が訴えられたら裁判所はどう判断するだろうか?

 このように考えなければならないことはたくさんある。それらを整備するために運営と協力した組織、合議体としての議会などの民主的組織が必要だと考える。

 例えば仮に「夕焼け町」というメタバースの街があったとする。そこで様々な問題が起きた際にただ運営が対処すればそれはゲームだが、町議会が解決を図り警察などの組織を持って住民による自己解決を果たそうとした時、もっと言えば運営が官僚のような存在になった時にはこの夕焼け町は独立した町と言えなくもない。

 こうした状況こそが空想国会が進むべき道であると考える。

 スイッチ、PS5、パソコンなどさまざまな機器で入国できるメタバースの国に空国の未来はある。


 文責:丸山紡

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