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ヴァイオリンは小さな○○○○に過ぎない!~演奏会の振り返りシリーズ ヴィオラ編~

ヴィオラのTさんに、7月の演奏会の感想を聞いてみました!!



先日は演奏会お疲れさまでした!

悲愴の1楽章の序奏はヴィオラも活躍しましたね!

そうですね、あの序奏…。今でもよく覚えてるんですけど、とにかく快適に弾けないんですよね!

真ん中の2段がヴィオラの楽譜です。5線の真ん中が「ド(=ハ)」の「ハ音記号」の楽譜です。

こちらがその序奏なんですけど、音域がとにかく低い!さらには二手に分かれるという鬼のような仕様なんです…。

ヴィオラの一番低い音って、五線譜の下に1本線を加えたところの「ド」の音なんですが、それに限りなく近い。下のパートなんかは11小節目で最低音が登場します。

ここまで低いと、とにかく弾きづらいし、朗々と鳴らせません。なんなら、キレイな音かというとそうでもない。低い音ならチェロに任せた方がいいじゃんと思うんですが、奴ら、休みなんですよ!

え!休み!!

そう、休み!!

この手に汗握る序奏が休みだなんて、ある意味羨ましい…。

ですけど、この「弾きづらい、難しい、苦しい」という奏者の感覚こそが、悲愴の冒頭を形作る大事な要素なんだと思いました。チェロで弾くと、この冒頭なんて豊かな音でさらりと弾いてしまいそうですよね。

そこを、演奏するのに困難が伴うヴィオラに弾かせることで、重苦しい雰囲気を作ってるんだろうなと思います。巧みですよね、チャイコフスキーって。

なるほど、苦しいからこそ、いい、ということですね。

そうです。ソロを吹くファゴットもそうですし、コントラバスの方も冒頭は緊張すると言います。悲愴の冒頭を気持ちよく演奏している人は誰一人いませんね。

ほかにも痺れる箇所が盛りだくさんでした。

次回の演奏会、ヴィオラのソロがありますね!

そうなんです!トトロでソロがあります!

普段、あまり観客の皆様から注目される(音を認識してもらえる)ことって少ないんですけど、今回はこれがヴィオラの音か!と分かるような仕掛けになっています。ぜひ、注目いただきたいですね!

それは楽しみですね!せっかくなので、ヴィオラがどんな楽器か、少し教えて頂いてもよろしいでしょうか??


そうですね、では、ちょっとした小咄を一つ。

ヴァイオリンは小さな「○○○○」である。

○○○○は、なんの楽器か、分かりますか?

オーケストラで楽器を弾いている人でも、ちょっと思い付くのに時間がかかるかもしれませんが…。


答えは

ヴィオラです!

畏れ多くも天皇陛下のご趣味でもある楽器なんです。日本人なら知っておきたいですね!

アルファベットで書いてみると

ヴォイオリン:Violin
ヴィオラ:Viola

ヴァイオリンの末尾の-linには小さい、という意味があります。つまり、


ヴァイオリンは小さい「ヴィオラ」に過ぎません!!


地味だ、よく分からないだ言われがちで、肩身が狭い思いをすることも多いヴィオラですが、本家と分家のちがいとでも言えばいいでしょうか、言葉の上ではヴァイオリンよりもメジャーな存在とされてるようです。なんだか嬉しいですね!

それはそうとして、、、

例のトトロのソロは、ヴィオラ全員で一斉に弾きます!!


せっかく演奏するなら、できるだけ大人数で弾きたいですよね!

ぜひ、多くの方に観客としてお越しいただきたいのですが、おそらくいらっしゃるであろう、この記事をご覧いただいているヴィオラ弾きのアナタ!

オーケストラで「トトロ」を演奏できる貴重な機会ですので、ふるって見学にお越しください!!


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アンサンブルSAKURA第39回定期演奏会
日時:2023/3/19(日)昼公演
会場:浅草公会堂
指揮:高石治
曲目
カルメン組曲(ビゼー)
オーケストラストーリーズ組曲「となりのトトロ」(久石譲)ほか

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