楽しむことの難しさ

社会人になる前後の時期から、よく遊びに行っていたショッピングモールがある。そこのゲームセンターでゲームを楽しむのが何年も習慣になっていたが、今年は行くことがだいぶ減った。理由はと言うと、主には生活スタイルが変わったことにある。
かつては毎週のように行っていたものだが、今回は夏以来だ。

実を言うと、そこまでゲームをしに行きたい欲が無い。つまらないというわけではない。実際やればそれなりに楽しめているとは思う。でも、「あの頃のように楽しめる」かと言ったらそれは違った。

何故なのか、理由はいくらかあるだろうけれど……
身も蓋も無い表現をしてしまえば、「生きる気力」そのものが薄くなっていった結果なのかもしれない。メンタルが弱れば当然、趣味を楽しむことなど考えられなくなってしまう。元々生きる気力は無い方だが、いま特別気が滅入っているというわけでもないのだよなぁ。じゃあなんであんまり楽しくないのか?
好きだったゲーム自体に冷めてしまった? それも無いとは言い切れない。決して嫌いになったわけではないけれど。

あとは、老い……?
でも30代以降もパワフルにオタ活している人なんていくらでもいるだろうし……しかし私は20代半ばから既に色んな気力を失いつつある。オタ活においてもそうだ。新しいジャンルの開拓などもなかなかできなくなってきた。新しい漫画を読んでみたりするが、一時はハマった気がしても熱が長続きしなくなった。数ヶ月後には熱がおさまってしまう。オタク的に言う「狂う」ジャンルにはなり得ないのだ。
私の狂えるジャンルは10代~20代前半までにハマったものしか無い気がする。それも全盛期のような狂い度に比べれば落ち着いてしまってはいるが。

私の思う「狂っている」基準は、二次創作するかどうかが一つ。思わず描きたい、書きたい! と思って実際にペンをとってしまうならそれはもう立派に狂っている証拠。作品にはできなくても、たくさん妄想して萌え語りしちゃうとかならそれも狂っている証拠。あくまで私の場合ではあるが。

最近は新しくハマって二次創作しちゃうことなんてめっきり無くなってしまった。というか絵や小説をかくこと自体が億劫になってきてしまった。「こんなのかきたいな」という案だけなら浮かんだりはするのだが、形にできない。歳を取るとみんなそうなっていくのか? いや、でも周りにいる私より一回り年上の人たちは精力的に創作続けているしな……と、たまに落ち込む。

何か新しいジャンルにハマって創作してみたい、心機一転気分で……という気持ちも出てきている。リアルの事でいっぱいっぱい且つSNSモチベも下がってほとんど浮上しなくなったこともあり、今までのジャンルでの人間関係も疎遠になりつつあって、どこか誰も自分を知らないところに行っちゃおうみたいな心理なのかもしれない。もう誰からも忘れられちゃってそう、とかよく考えてしまう。自意識過剰乙。

私はぜんぜん神作家でもなんでもないのだが、今まで創作する側のオタクとして過ごしてきたのでそれができなくなってしまうと自分の価値が無くなってきたようにも思えてくる。何を言うとんねん、である。

最近は「上手くなりたい」よりも、「雑でも下手でもいいからコンスタントに作品を完成させられるようになりたい」という願望が強まっていることに気づいた。昔はできていたことができなくなるのが、一番切なく悲しくやるせない。
モチベ、どこに落としちゃったかな……

毎日noteを更新しているとすぐに1000字以上書けちゃったりするが、それは思いのままに書いているからなんだよな。小説はちゃんと書かなきゃと思うあまり、全然筆が乗らなくなってしまっている。1日100字でも書いたら1ヶ月で3000字、それを繰り返せば3ヶ月ちょっとで10000字になるのになぁ。そのちょっとができないものなんだよなぁ。
考えすぎて「思いのままに」書けなくなっているのだろうなぁ。
お休み期間と割り切るしかないのか。

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