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恨みが怨念になる前に

もう終わったはずなのに、憎しみがこみ上げて苦しくなる。
そのようなことはありませんか?

消えたはずなのに奥底に火種を隠して、
なにかのはずみで、ボワッと燃え上がる。
憎しみや恨みという感情は、厄介です。

うらみ・ます という中島みゆきの歌があるけれど、
恨みが積もれば、怨念になって
深くしみついて苦しみを消させない。

さて、憎しみや恨みには2種類ある。
記憶から消してしまいたいものと、
なんだかんだ抱えていたいものだ。

そんなバカな。
恨みを持っていたい人など、いるはずもない。
と思うかもしれませんが、
忘れてしまいたくない人は一定数います。

消したはずの感情が、ゾンビのように生き返る。
忘れたいと思えば思うほど、
忘れられず消えないものです。

どうしたら忘れられますか?
沸き上がる恨み・憎しみを手放せますか?
とよく聞かれます。

まず、ひとつめは、
憎しみや恨みがあっても、
いまの自分は、そうなんだと思うことなんです。

優しいあなたも、そういうあなたも、
丸ごと自分なんだなぁ、と受け入れてみる。

どんな人も、その当時の
激しい感情のままでは、いられません。
少しずつ、感情にも変化があるはずなんです。
普段は忘れている感情なのに、
ふとしたきっかけで再燃して、苦しくなる。

最近うまくいってないなぁ、と思った時や、
思うようにいかないな、と思っている時、
帰宅中の電車の中でふっと思い出してしまう。

嫌なことが続いてメンタルが弱ったり、
未来に不安や怖れがあるとき、
ネガティブな出来事を反芻したとき、
何だかついてないなぁ~と思った時に、
そいつはやってくるんです。

過去の記憶と感情が紐づけされて、
マイナスな感情が種火に火をつけちゃうんですね。

忘れたいのに消したいのに、
再燃するのは、出来事や相手よりも、
その感情や記憶に執着があるのかもしれません。

何に・なぜ刺激されて、感情が動いたのか。
感情と自分の関係を俯瞰すると、
なんだ、そうだったのか、と
あっさり解消できたりします。

感情整理に、ノートに書きなぐって捨てる。
セルフお焚き上げもおすすめ。

書くのは苦手だけど、話せる人は、
話を聞いてもらうのも方法のひとつ。
会話しながら思考整理になり、
勝手に気づきが生まれるタイプの人は、
冷静に聞いてくれる人を相手に壁打ちがおすすめ。

感情が揺れやすかった私は、
こうして観察して手放してきました。

恨みにしろ憎しみにしろ、
感情に良し悪しや、優劣はないと思うのです。

ただ、昔あったことや終わったことを、
恨みや憎しみで、反芻している間は、
その過去にずっと生き続けています。

楽しくもないことに、意識を向けて、
時間を使うなんて勿体ないと思うんです。

未来の自分に必要がないものは、
手放すぞ!と決断できるといいですね。

ただ「いまここ」の自分自身を
理解していることが大切で、
これからの自分は、どうしたいのか?

この二つが、幸せな未来への宝の地図です。
視線と意識は、いつも前方斜め上。
そんな毎日を積み重ねていこう。

掬乃 ジュンコ
Musubino Junko






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