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「文章うまくなりたいなぁ、、、毎日書くか!」の前に考えたいこと

文章を書くのがうまくなりたいと思ったら、何をするか。

真っ先に思いつくのが毎日書くこと、だ。何かの本にも吉本ばななさんは、一日でも文章を書くのをやめると、下手になるのようなことが書いてあった。友人のピアニストも、一日でも弾くのをやめると、下手になる気がしてやめられないと言っていた。

毎日続ける。継続は力なり。一万時間の法則。文章に限らず、英語だって、野球だって、料理だって、毎日やれば上達していく。

いやいや当たり前のことだと思ったでしょう。

毎日続けるのは大事な要素の一つだが、ただ毎日書くだけではもったいない。ただやみくもに書いても、なかなか上達しない。現に、去年の2月に一ヶ月毎日noteを更新したが、うまくなったのか疑問だった。(一ヶ月じゃうまくならんだろ!というツッコミは織り込み済みです)

毎日続ける前に、文章に向き合う態度の精度や解像度をあげる下準備をすると、毎日書く行為がさらに良きものになると思う。

そもそも、目指している「うまい文章」とはなんだろう。

大学の先生がコラムで書くようなインテリでウィットに富んだ文章だろうか。小説家が書くエッセイだろうか。主張がはっきりとした理詰めされた文章だろうか。どのジャンルにも得意な人がいて、参考になるお手本がいる。

文章がうまくなるための第一歩は、自分にとっての「うまい文章」の定義だ。サッカーやバスケの基礎と同じように、どの文章も基本のキは同じだが、ポジションによってスタイルが異なる。(スポーツ知らないで書いてるので、違ってたらすみません。。)

評論とエッセイと物語はそもそも、押さえる要点やうまく見える書き方が違う。だから、自分が書きたい文章の型をまず押さえる。こちらの本が参考になるので、時間があれば是非。

自分の目指す理想型と型がわかったら、その型に沿って書いてみる。「毎日書くネタが思いつかない!」なんて悲鳴が聞こえてきそうだが、その場合は理想とする文章の写経だ。長すぎるとやる気がでなくなるから、一章分とかでも良いと思う。優れた文章は大体、各段落の構成もめちゃくちゃしっかりしているので、十分にタメになります。

今、構成と書いたけれど、これは先ほどの型と同じだ。うまい文章の必要十分条件の一つを読みやすさと定義すると、うまい文章は構成がイケてる。写経する際は、構成を意識するとさらによい。まず結論を語っているのか。疑問を投げかけているのか。途中で反論を挟んでいるのかなどなど。

構成のパターンをストックすればするほど、すらすらと文章が書けるようになる。構成は書きたい内容に対する質問だからだ。

例えば、今回の記事なら「うまい文章を書くためには自分なりの「うまい」を定義しよう」となる。

主張系の文章はその主張の正当性を詰めるのが大事だから、主張に対する理由や理由を補強する説明、具体例、主張に対する反論の先取り、それに対するさらなる反論、などが求められる。

様々な構成を知っておくと、「まずは自分の主張の理由を説明しなきゃ」と次に書くことが自ずと狭められる。白紙のノートよりも方眼用紙のほうがまっすぐ文章がかけるように、少しの制限は文章を書きやすくする。

自分にとっての「うまい文章」は何かを決めて、その型を毎日真似てみる。そうすると、ただ毎日とりあえず文章を書くよりも、ぐっと執筆がうまくなる。

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