好きを仕事に!ワインが広げてくれた世界
GINZA SIX店:中條真登
前職はコーヒーショップの店長。大好きなコーヒーを学ぶ中でワインに魅了され、この世界に飛び込みました。
ワインが広げてくれた新しい世界で日々奮闘を続ける中條。探求心の強さによってさらに世界が広がり続けています。
そんな彼の仕事やワインに対する熱い想いを訊きました。
こんなに美味しいワインがあるのか!
―前職はコーヒー関係のお仕事だとお聞きしましたが、そこからエノテカに転職しようと思ったきっかけを教えてください。
その当時(2019年頃)、日本のコーヒー業界が美味しさだけでなく品質にフォーカスし始めた時でした。味わいの評価や格付けなど、最も進んでいるのがワイン業界ということもあり、ワインを参考にしていった方が良いのではということが言われていたんです。
そんなことがありワインを知ることが増えていき、コーヒーの品質について学んでいるうちに、気付けばワインに惹かれていきました。
―なるほど!コーヒーがきっかけなんですね。
ワインに興味は湧いていましたが、そこから転職まで踏み切るのかと悩みました。
そんな時、ワイン好きの友人に連れられてエノテカでワインを飲む機会があったんです。
そこで飲んだワインが本当に美味しくて……。こんなに美味しいワインがあるのか!と感動して、もっと突き詰めたいと思い転職を決めました。
お客様の記憶に残るように
―この仕事の面白さは何ですか?
自分がおすすめしたワインをお客様が気に入ってくださって、繰り返しおすすめを聞きに来てくださるとうれしいですし、やりがいに感じます。
ワインは同じワインであってもヴィンテージによって違いがあったりするので、面白いなと思います。
自分がここまでハマったものをもっと多くの人に広げたいという想いがだんだんと強くなっていっています。
―心掛けていることは何ですか?
お客様に寄り添うというのを最大限に考えつつ、自分のこだわりも忘れずに持ち続けるということです。このバランスが大切かなと思います。
―“こだわり”というのは?
お客様に完全に寄り添ってしまうと、お客様が欲しいと言っているものだけを勧めることになると思うんです。
それでは面白みだったり、新しい発見だったりがなくなってしまうので、お客様のご要望にプラスアルファ何かを乗せなくはいけないと思っています。
それも行き過ぎてしまうと離れていってしまうと思うのでバランスを大事にしています。
お客様にとって記憶に残るものをご提案できるようになるには、もっとワインについて知らないとだと思うので日々勉強しています。
世界を広げてくれるもの
―中條さんにとってワインとは?
世界を広げてくれる魔法のお酒です。
コーヒーもビールも好きなのでより強く思うのが、ワインは他の飲料に比べて勉強できる範囲が広く、掘り下げられて研究も進んでいます。
だからこそ勉強すればするほど深く知ることができて、楽しみの幅が広がっていくと思います。
そしてワインを通じて人脈が広がることも多いです。資格やコンテストを積極的に受けているので、そこで出会う同世代や自分よりも年下の人たちが頑張っているのを見るととても刺激になります。
ワインには歴史的な考えや学術的な考え方もあるので、日常生活でも物事の捉え方が変わって、視野が広がっている感覚もあります。
このように世界を“広げてくれる”というのは物理的にも意識的にも実感していて、ワインは生活の質を上げてくれるものだなとすごく思います。
ワインの世界はとても奥深いので、突き詰めてもどんどん世界が広がりますし、それが自分の探求心をくすぐり、もっと知りたいと思わせてくれる存在です。
―最後に中條さんのとっておきの1本を教えてください。
オリヴィエ・ルフレーヴの「ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ルフェール」は、入社前に購入して今もレンタルセラーで熟成している1番思い入れのあるワインです。
実は、入社前にエノテカで飲んで感動したワインが同じオリヴィエ・ルフレーヴの村名のピュリニー・モンラッシェでした。
その時の友人と「上級キュヴェも飲んでみたいね、いつか飲もう!」と約束して一緒に購入したんです。
―なんだか素敵ですね!いつ頃飲む予定などあるんですか?
2016年ヴィンテージなんですが、30歳になったタイミングで飲もうかと話しています。あと2、3年ですね。
このワインを飲む頃にはもっといろんな世界が広がっているんだろうなと思いますし、このワインを飲んだことで新たな世界も広がるかなと、とても楽しみな1本です。