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シャブリのいぶし銀!ダニエル・ダンプの魅力

こんにちは。エノテカnote編集部です。

普段ワインを飲まなくても「シャブリ」を知っている人は多いですし、初めて飲んだ白ワインが「シャブリ」、という方も多いと思います。

「シャブリ」はブルゴーニュ地方の中では最も北、ヨンヌ県オーセールの近郊に広がる産地ですが、ワイン産地としての知名度が高いにも関わらず、なぜかあまり追究されていません。

エノテカでは、2019年に新しく2生産者の取り扱いを始め、「シャブリ」に改めて注目しています。

今回は、そんな期待値が大きいシャブリの魅力と、いぶし銀の存在感を放つドメーヌ・ダニエル・ダンプをご紹介します。

なぜエノテカがシャブリに力を入れるのか?

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1970年代、世界的なブームを巻き起こし、その人気は日本にも波及し、普段からワインを飲まない方にも広く知られるワイン産地の一つとなりました。特に日本での人気は未だに根強く、実は輸入されているブルゴーニュワインの2本に1本がシャブリなのです。

それだけの量が輸入されるため、安い大量生産のワインというイメージが払しょくできていません。

知名度は高いものの「好きなワインはシャブリです」というワイン愛好家も少なく、シャブリの2大巨頭と言われているラヴノーやドーヴィサといった偉大な生産者以外に目を向けられないまま、シャブリから離れてしまう人が多いのも確かです。

ブルゴーニュワイン、特にコート・ドールの価格が高騰していく中で、しっかりと歴史があって、テロワールと多様性のある産地「シャブリ」を発掘して、ワインラヴァーに届けなければいけないという危機感もありました。

また、シャブリという生産地そのものの魅力も伝えていくべきだと…。

ピエモンテのような丘陵地帯の多様性や傾斜、複雑さにも似ており、シャブリの渓谷は美しく複雑な地形をしています。また、ボルドーのように右岸と左岸もあり、土壌の多様性も兼ね備えた地区です。

私たちが現地で見たあの光景、実際に現地へ足を運び、生産者の話を聞いていく中で、これだけ魅力的な産地であれば、ワインラヴァーのために追求し、その価値をしっかりと伝えなければいけないと感じました。

エノテカで取り扱うワインとは?

エノテカで取り扱っているワインは、2パターンに分けられます。ひとつはその産地のトップ生産者が造るワインです。世界中のワイン生産地からトップを探し続けて、交渉する。これはエノテカのポリシーです。

もうひとつは、無名であっても良い生産者を掘り出し、生産者の想いを伝えて、消費者の手に届くワインを見つけるということ。

エノテカで取り扱うシャブリの生産者「ダニエル・ダンプ」は、2009年から取り扱いをしており、当時は後者に当たる生産者でした。

有名か否か、グラン・クリュ※を持っているか否か…そうではない物差しでワインと向き合った時に出会った生産者が「ダニエル・ダンプ」だったのです。
※フランスのブルゴーニュ地方は畑の区画ごとに格付けがなされており、「格付けなし」」「プルミエ・クリュ(一級)」「グラン・クリュ(特級)」がある。

老舗ワイナリー「ダニエル・ダンプ」

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創立は150以上前に遡ります。日本でいうところの「老舗」ともいえるダニエル・ダンプは、家族経営でとても仲の良いワイナリーです。先日、息子へ事業継承が行われましたが、ブルゴーニュでよく見かける内部抗争などもなく、無事に引き継がれました。

また、地元に愛着を持っていて、ファミリーの結婚式で出す赤ワインは、同じブルゴーニュ地方の中でも、特に優れたワイン地区「コート・ドール」からは選ばず、シャブリのすぐ隣に位置するピノ・ノワールの産地イランシーから選んだそうです。

ダニエル・ダンプはグラン・クリュの畑を所有していないため、生産者としての立ち位置はどうしても地味に見てしまいます。しかし、プルミエ・クリュが秀逸で、とても丁寧な畑仕事と醸造で、ピュアでクリーンなワインを造り続けています。

テロワールの違いがハッキリと分かるため、畑は区画ごとに造りを変えていないという点も魅力のひとつです。

実直、真面目、謙虚、そんな言葉がぴったりの職人的な存在。今も昔も、テロワールの魅力に溢れた、品質の高いワインを造り続けるいぶし銀の生産者。それがダニエル・ダンプです。

家族の想いが詰まったコート・ド・レシェ

ワイナリーのあるミリィ村から1番近いプルミエ・クリュで、一族のフラッグシップワインとも言えるのが「シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ」です。

ダンプ家が造るワインの中でも、クリーンで瑞々しく、今すぐに飲んでも良し!そして、長期熟成もできます。セラーに入れておくと、突然の来客にも安心できます。

ちなみ1940年代から家族・友人用に熟成させていて、「熟成させるのはコート・ド・レシェが1番!これを飲んでみなさい!」と言い継がれているそうです。

昔、曽祖父はコート・ド・レシェが好きすぎて、自身が持つプルミエ・クリュの中で最も評価の高いフルショームの畑と交換したそうです。

そんな曽祖父のコート・ド・レシェに対する想いが代々受け継がれ、家族にとって本当に大切にしているワインなのです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます!

生産者には様々な想いがあって、ワイン造りをしています。私たちはその想いを消費者の皆さんに伝えていくことも使命です。この瞬間が新しいワインとの出会いとなって、好きなワインを見つけるきっかけになればいいなと思っています。

本日ご紹介したダニエル・ダンプが造る「シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ」はこちら!

エノテカでは、「皆さんが笑顔になって、豊かな時間を過ごすとき、そのシーンに相応しいワインに巡り合っていただきたい」と思っています。

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