【本質】新しいものが必ずしも優れているとは限らない

――会社にロボットを導入しよう。
――インスタを始めよう。

 新しいものが出ると何でも魅力的に映ってしまう人は一回考えてほしい。その生産性を。

例えば、ビジネスにおいて、人間をロボットに置き換えれば会社にとって本当に良くなるかというと、必ずしもそうではない気がする。

まず、費用の観点で考える。

人が作業する場合とロボットが作業する場合とで、「利益−損失」が高い方を採用する方が良いのは言うまでもない。

確かに単純作業であれば、ロボットを採用した方が作業スピードは早く、エラーも起こりにくいかもしれない。
しかし、ロボットの導入費≫人の採用費、メンテナンス費≫人件費、修繕費≫労働保険料となる場合も少なくはない。また、ロボットと人とを分断するといった、人の安全確保のための設備投資も、場合によっては必要になる。

時間の観点で考えても、ロボットのメンテナンスや、誤作動が起こらないかどうかの監視にも人員が必要になり、ロボットを導入する作業内容によっては、非効率になる。

 インスタについても考える。

状況によって比較対象は様々であるから、適する相手と比較してみれば良い。
(私は、インスタをするか・しないかの判断のため、例えば下の観点で比較をした。その結果、しないを選んだ。)

インスタは、
・色々な人から色々な情報を手に入れられる。[(自ら探そうとしなくても得られる)情報量]
・人(時に有名人)とのつながりが得られる。[人脈]

ただ、
・本や論文と違い、誰も(インスタには所謂パリピが多いイメージ)がチェックを受けずに出せるため、信用できる情報かどうかが怪しい。[信憑性]
・本当に欲しかった情報にたどり着くまでに、必要のない情報にもたくさん目を通さなければならない。[時間]
・データ通信料がかかる。データ容量が取られる。[費用]
・個人情報が漏洩するリスクがある。[個人情報保護]
・コメントなどで誹謗中傷を浴びてメンタルをやられる人もいる。(使用人口が多いがゆえにその確率も高い。)[精神]
・対人関係を気にしてしまう。[時間,精神]

 実際、プライベートでは、他者に迷惑をかけさえしなければ、深く考えずに・直感に従って自分の好きなようにすれば良いと思う。困った状況に陥ったら、誰しも頭を動かして対処しようとするだろうから。
ただ、余裕があれば、常に[あらゆる側面]で物事を考え、一見便利なものが、それを取り入れることで逆に不便になること(「反生産性」というらしい)はないかどうかを立ち止まって考えてみるのも良いかもしれない。

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