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【コラム】 日本一近いサポーターの形

この文章は、#江の島エフシーと僕 の連載記事第2弾です。地域サッカークラブの特徴とも言える、多様性溢れる関係者から集まった唯一無二の物語を紹介していきます。今回は、江の島FCの元プレイヤーであり、現在サポーターを明言する大場英佑のコラムです。どのような想いでクラブと出会い、人生に影響を及ぼしていくのでしょうか。

江の島FCと僕

 皆様、こんにちは。元江の島FCの大場英佑です。
「元」江の島FCというのも、昨年度まで江の島FCにプレイヤーとして所属していましたが怪我により引退し、現在は ”サポーター”としての立ち位置から、お仕事での選手のサポートを含め、様々な面からチームに携わらせていただいております。

そんな僕がプレイヤーとして最前線を退いた後になぜこのチームにサポーターとして携わっているかを、サポーターの視点として「応援」というキーワードからお話していきたいと思います。文章が得意な方ではないですが、今の気持ちを赤裸々にお話していきますのでみなさんよろしくお願いします。

応援される喜びとの出会い

 江の島FCとの出会いは代表巴山からの誘いでした。

「サッカーチームを立ち上げるからプレイヤーとして入ってほしい。」

そう誘ってくれた巴山との関係性は中学時代からの友人、サッカー部の同期、自転車通学仲間、と色濃い関係性であったので断る理由などまずないのですが、彼の挑戦を応援したいという気持ちでプレイヤーとして加入させていただきました。

ではなぜ彼を応援したくなったのか。それは僕が学生時代に彼に応援してもらった原体験から来ています。中学サッカー部時代プレイヤーとして一緒にプレーしていたものの、高校に上がると巴山はサッカー部と並行して生徒会長として学校の変革を担い多忙な日々を送っていました。学校という堅い組織に自由な発想と周りを巻き込む力で新しい風を吹かせていた彼の活躍を今でも思い出します。

かたや自分は、サッカー一筋で日々明け暮れていました。そして、サッカー部の公式戦でレギュラーとしてプレーしていた自分を、生徒会活動との兼部によりサポート役に徹してくれていた巴山はピッチサイドから応援してくれていました。ただ、そこも巴山の一味違う部分で、ただ応援するだけでなく、今までなかった応援の文化を彼は作ってくれました。ベンチ外メンバー全員で応援団をつくり、プレイヤー一人ひとりの個人の応援歌を作ってくれました。僕の場合は「タイガーマスク」。この曲を聴くと今でも鳥肌が立ちます。(今となってはタイガーマスクという選曲センス笑えます)

試合が終わった後の彼の声はいつもガラガラでした。あの時、あの時応援してくれたことは今でも記憶に鮮明で彼に心から感謝をしています。

サッカー部の時はプレイヤーが試合で活躍するために、生徒会活動の時は学校が生徒皆にとってより良くなるために、彼はいつも頑張るときは自分のためではなく誰かのために必死に汗かいて応援していました。そんな彼が夢見る、若者の挑戦を応援するためのエコシステムをつくると立ち上げた江の島FC。見返りを求めない愛情で人と接する彼の挑戦を、今度は僕が応援する番だと強く思っています。巴山自身の挑戦、彼の作るクラブの挑戦、その全ての仲間達の挑戦をこれからも応援していこうと思います。

江の島FCと向かうこれからの旅

 自転車をこぐときに最初はペダルを重く漕ぐのが結構大変なのは、皆さん小さい頃に経験されていることと思います。ただ、そんな自転車もこぎ始めるとだんだんと車輪が回り始めペダルも軽くなりドンドン前へ進んでいきます。そしてその自転車は、最初は僕らを近くの公園に連れて行っていき、次第に隣町、何キロも先の新しい街へと、新しい景色を見させてくれたでしょう。

江の島FCは今まさにそのペダルの漕ぎ始めの組織です。

物事の最初は、未完であるがゆえに、いろんなところに課題があり、負荷がかかりやることも多く大変な時期ではあります。そんな駆け出しの今だからこそ、プレイヤーではなくても彼の作った組織、メンバーの挑戦を応援し続け、ペダルが軽くなるお役立ちができたらいいなと思っています。

私は情に熱い性格ですので、社会人になってもなお大きな挑戦に関わることができていることに喜びを感じます。そしてこれからもたくさん一緒に色んな夢を見て経験を重ね、見たことのない景色を見せてもらえたらとそう思います。

そんな駆け出しの江の島FCをこれからもよろしくお願いします。長くなりましたが、一読していただきありがとうございました。

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江の島FCは、2020年4月に設立された、江ノ電沿線を中心とした湘東地域をホームタウンとする地域サッカークラブです。2021年は神奈川県社会人サッカーリーグ3部(J9相当)に所属し、峯山典明新監督のもとで2部昇格、2030年のJリーグ昇格を目指しています。「STAY YOUNG, TO LIVE.~世界中の探求者の人生に生きがいを吹き込む居場所を創造する~」という創設の想いを掲げ、夢を持つ全てのエゴイストの機会格差解消を目指して活動しています。

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江の島FC 公式Twitter

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