会社員も映画をつくることができる

短編映画集「江ノ島シネマ」。

今回は、監督・脚本家・アドバイザーが、プロジェクト参画における想いなどを綴るシリーズです。

第二回は、【稲村ヶ崎駅】の監督・脚本を担当している須山 拓真(すやまたくま)さんの寄稿です。

第一回はこちら
江ノ島シネマは、若い人に表現の場を提供するべきなのだ
(監督・脚本・アドバイザー高橋巌)

須山 拓真(スタジオ白鯨)
1991年生まれ。
茅ヶ崎市出身。CATV会社(株)ジュピターテレコムに勤務する傍ら、映像団体・スタジオ白鯨で活動。青山学院在学中に監督・脚本を務めた「薄いしきり」で第25回東京学生映画祭本選出場。

映画マニア

幼い頃より、気に入った映画を繰り返し観るのが好きで、
何度観ても2時間の間は、その世界に没入できるという魅力に取り憑かれました。

中学、高校時代は、自分と同じにおいのする映画好きを見つけては、
映画談義を取り止めもなくするのが日課の、いわゆる映画マニアでした。

そんな私ですが、自分で作ってみようと思い立ったのは、大学時代。

映画談義をする事が目的で入った映画サークルでは、ハリウッド大作からATG作品に至るまで、幅広いジャンルの映画と、それらを愛する人々と出会いました。

予算や作品の規模に関わらず、描きたい物事があり、
それに向かう熱量が感じられる血の通った映画はおもしろい!

そんな映画を作ってみたい!

そういった思いが湧いて以降、気ままにではありますが、描きたい物事が降ってきた際には、映画作りに没頭しております。

会社員も映画をつくることができる

私はケーブルテレビ会社に勤めてはいるものの、
普段映像製作とは関わりのない仕事をしております。

こんな映画を撮りたい!とイメージが湧いても、
それを文字に起こし、人に伝え、一緒に作り上げていくというプロセスは苦難の連続であり、自主映画といえど膨大な時間を要します。

そんな私と今回、映画を共に作り上げるメンバーはスタッフ、キャスト含めほとんどが普段は会社員として働いております。

ただし、映像製作、演技、プロデュース等、それぞれのメンバーが好きな事に熱い思いを抱え、時に意見をぶつけ合い、時に褒め合いながら、真剣に向き合っております。

映画を作って、食べていける人は確かにひと握りかもしれません。

ただ、思いついたアイデアや、何かを描きたいという思いを堪えてしまうのは、非常に勿体ない事だと考えます。

今回、江ノ島シネマは

プロアマ問わず、様々な状況で映画に向き合う人々が同じ土俵に立つ

という取り組み。


果たして、まとまるのか?まとまらないのか?
どんな相乗効果が生まれるのか?生まれないのか?

ぜひ、たくさんの人に見て頂きたいと思います。
劇場でお待ちしております。


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