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ひらがなを読めるようになって1年。~漢字も少し読んじゃうよ~

息子がひらがなを読めるようになった過程を記事にしたこちら↓(2020年5月)の続編です。

はじめに

息子は2015年11月うまれの年長さん。2年保育の幼稚園に通い始める昨年の4月頃、ちょうど1年前にひらがなとカタカナを読めるようになった。その過程を書き留めたのが先のnoteである。漢字の読み、ひらがなの書きとりに関しても、私たち親から積極的に教えたり教材を提示することはしないで1年間を過ごした。

~5歳4ヶ月 (2020.5月)


まずは変わり果てた50音表の姿をご覧ください。

おもしろいことに、ひらがなカタカナをマスターした頃から、50音表はシール貼りの場となった。息子にとって50音表はもう必要がなくなったという事なのだろう。

ひらがなカタカナを読めるようになった息子は主に以下のコンテンツを読むようになる。

・絵本
・電車・新幹線の図鑑
・テレビの番組表
・テレビの字幕
・テレビのデータ放送

絵本・図鑑:息子は私よりも早起きなので、朝起きて寝室の隣のリビングで1人で読んでいる。(寝る前の読み聞かせは、細々と継続している。)好きな電車に関係して駅名や地名を沢山覚える。子ども向けの図鑑は漢字に振り仮名がついているので1人で読み進められる。

テレビ関係:我が家はテレビ視聴に関しては厳しく制限しておらず、夕方のEテレと天気予報を中心に息子と楽しんでいる。リモコンを操作する親の姿を真似して、息子も番組表・データ放送のページをリモコンでピコピコする。すると、番組名や番組情報を読んだり、天気予報の地名を読み始める。漢字は読めないので、「なんて読むの?」と頻繁に聞かれる。また、テレビは字幕表示モードにしているので、テレビの中でしゃべっている声と字幕を対応させて読んでいる。

その他にも、フリーペーパーや幼稚園のお便りなどなど、色んなものに目を通したがる。そんな毎日を過ごしていると、よく目にする漢字や地名・駅名関係の漢字はわりと読めるようになった。

息子『”つよかぜ”って書いてある。』
私『”つよい”と”かぜ”で”きょうふう(強風)だよ。読み方がいろいろあって難しいよねー。』
息子『「北(とうほく)」の”とう”と「幼稚園(ひがしようちえん)」の”ひがし”って似てるねー』
私『「北」の”とう”と「幼稚園」の”ひがし”は同じ字だよー』

なるほど息子はこうやって語彙を増やし、漢字を覚えていくのか。音読み/訓読みという漢字の秘密に気づいた時、息子はいつも嬉しそうだ。

識字によって失ったもの

やや大げさな言い回しで見出しを書いてしまった。ひらがなを読めるようになってから、息子がやらなくなった事がある。

3歳くらいの頃、息子の特技は絵本の暗唱だった。11ぴきのねこシリーズなどのお気に入り絵本を数作品、それなりに文章量のある絵本を暗記して、ページをめくりながらあたかも読み聞かせをするかのように暗唱をしていたのだ。耳で聞いて暗記をする、口頭伝承の世界だ。

しかしひらがなを読むようになってからは、もう絵本の暗唱はしなくなった。単にしなくなったのか、できなくなったのか、必要がないからしないのか正確にはわからない。が、携帯電話の普及で電話番号を暗記する必要がなくなって、番号の暗記をしない生活になり、番号の暗記が苦手になる現象と同じ感じだと思う。物語にアクセスしたいときは、暗記した内容を繰り出すのではなく、文字を読めばいいのだ。なんだか合理的だ。

書くことはできない


読みと同じで、親の方から文字を書く練習をさせることはしていない。通っている公立幼稚園でもそのような指導はないので、今のところは本人の興味に任せている。

そもそもひらがなを書くのは小学校で習うことなので、今書けなくても・書く練習をしなくても全く問題が無いはずである。それでも4-5歳になると文字が書ける子は珍しくないし、その年齢を対象とした通信教育ではひらがなの練習がメイン教材になっている。

5歳になった頃だったか、本屋でひらがなのドリルをやりたいと言われたので、買って練習をさせたことがある。文字のガイドをなぞる事はできても、お手本を見ながら白いマスに文字を書くのが全然できなくてドリルは一時休止。まあそれでもいいかなと思っている。

書くことへの興味はあるようで、息子を観察していると絵本の表紙に書いてあるタイトルを指でなぞっていることがしばしばある。『漢字の””って、書くの簡単そうだね。』などと言う事もある。興味を持続させて、嫌いにならないように見守りたい。

※ちなみに数字はなんとなく書けている。ひらがなを読む前に時計のよみをマスターした息子らしい...。

おわりに

前回の記事にも書いたが、文字が読めるということは、親の言うことだけではなく、書いてあることを読んで考えることができるようになったということで、自立への大きな一歩という気がする。そしてこの1年は私の手を初めて離れて幼稚園で生活をする1年でもあった。息子は幼稚園で私の知らない本を自分で選んで読んで、私の知らないことを吸収してくる。園で読んだ本の内容を私に教えてくれる。カレンダーに書いた予定を読んでスケジュールを把握してくれる。とても頼もしい。子どもの成長はおもしろい。


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