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【家族】こどもたちに、彼らの時間をかえす

こどもたちは、気づいていない。
自分には、自分のための時間があるということを。
おとなたちも、気づいていない。
彼らに、時間をつかう自由があることを。

学校に行くかどうかは自分で決める。

こどもが、小学校に入学したときに
密かに決めていたことがあった。

3年生になったら、学校に行くことそのものを選択してもらう

ということ。

学校を否定しているわけじゃない。
むしろ学校は頼れる存在だし、子供にとっても支えとなる存在。

親兄弟とはちがう、
先生がいて、友達がいる。
弟や妹にひっかきまわされない、
自分だけの学習机がある。

子供にとって、学校は「自分だけの居場所」

だからこそ「義務」にしたくない。
義務って、くそおもんない。

ややこしいけれど
「義務教育」というのは
「教育を受けさせる義務」であり
「学校に行くこと」そのものが義務ではない。

学校が、子供にとって居心地のいい場所で在り続けてほしいからこそ
子供に選択する自由がほしい。

とはいえ、まずは「型」を知ることが大事なので
はじめの2年は、型どおりに毎日学校行って、
熱でたら休んで、宿題して、と
ひととおりを学んでもらおう、と思っていた。

意外ときついけどそこには意志がある

正直、こどもは学校を楽しんでいたので
「これは3年になっても行きたがるかなー」と
思っていたのだけれど

昨年春に休校になり、自主学習をし、
昨夏にはシェアハウスに住んで一時的な転校も経験して
いろいろと視野が広がったこともあって

想定していたときよりも早く
年明けから自主登校に切り替わった。

学校を休む日は、子供が決める
時間割を見て、特に受けたい授業がなければ、やすむ。

学校が休みで、起きる時間は同じ。
勉強も、ある程度はする。
どのくらいするかは、自分で決める。

自ら決めた学習目標をクリアしたら、あとは自由時間。
ただし、クリアできなかったら、自由時間が減ってしまう。

当初
この勉強量が子供の学力よりも大幅にオーバーしてしまっていて
結局学校行っているよりも多くの学習時間を費やしたりもして

「学校の方がいい」っていうんじゃないだろうか。
と思っていたけれど、そうでもないらしい。

一日の過ごし方は、子供が決める。
そこには、動画を見る時間やおやつの時間もしっかり書き込まれている。

24時間、というわけにはいかないけれど
7~8時間の自由時間が与えられるのだ。

自分を大事にする時間、大事にされていると感じる時間

さて、この時間をどう分けようか。
子供は、まるでお小遣いをもらったときのように
使い道をかんがえる。

下に弟や妹がいる身にとって
自分ひとりの時間がこんなにもあるというのは
きっととても贅沢なんだろう。

面白いことに、時間の区切り方に性格が出るなぁ。と思う。
性格というより、欲望かな。

タイムスケジュールに組み込むのは、国語や算数以外の
図工や体育、音楽も含まれる。

体育は、ふだんなかなか時間が合わなくて行けない公園に行く。
図工は、折り紙を折ったり、絵を描いたり、マンガを読んだり。
音楽は、まだ取り組んでいない。

この休日は
学校で消化できなかった授業を消化する時間でもあり
学校に行くためのエネルギーを蓄える時間でもある。

自分の興味あることに向き合う時間を大事にすることで
自分自身を労わる時間をもってほしい。

そして、親であるわたしも、この時間が愛しいと思う。
もうすぐ思春期を迎える彼女。それまでにできることをしたい。

必要とされている時期に、ちゃんと応えたい。
言葉にできない気持ちを、拾いたい。

帰宅したら、弟と妹がいて「みんな」と過ごさなければいけない。
私と子供にとって、この休日は必要な時間なのだと思う。

先生は、なんて言ってた?

あ、もちろん、先生には事情を話して理解を得ている。
このまんまの理由ではなくて
これもひとつの理由であるcovid-19のことを話した。

先生も学校に原因があるわけではないので
「あ、はい、わかりました~」と納得してくれた。

さて、来週は何曜日に休むのだろうか。

サポートしてくれたあなたに、幸あれ!