都会しゅごい
先日、トプカというお店でランチを食べた。
有名なカレーの専門店らしい。辛い系のやつ。
辛いのは苦手だ。
ある一定の辛さまではおいしいけど、
ヒイヒイ言う辛さが、
おいしいと同じベクトルにあるとは思えない。
そもそも辛さって味覚でなく痛覚で感じるもの。
味ではなく、痛みなので。
でも、入店したからには後には引けない。
精一杯楽しもう。そう思って食べはじめる。
辛い。汗がでる。
とても辛い。
いつもと感覚が違うのでは?と思い始める。
汗腺とか毛穴とか、目とか鼻とか、
全部の穴が開いている感覚。
カーーーッてなっている。
覚醒しているような刺激的な感覚でもあり、
すごくリラックスできている感覚もある。
対立する2つの感覚に同時に襲われるのは、
以前に履修した「整う」感覚に近い。
近いどころではない。
サウナよりよっぽどその感覚が強い。
脳がバグる。
もちろん個人差はあるだろうけど、
私はサウナよりカレーの方が、
「整う」ことができそうだ。
辛さとは、味として舌で楽しむのではなく、
脳で楽しむものなのかもしれない。
その記憶が忘れられずに、
今日は銀座のナイルレストランというお店へ。
ムルギーランチという鶏肉のカレーを食べた。
刺激的でとってもおいしかったけど、
「整う」境地までは届かなかった。
(一応補足しておくけど、
脳がバグらなかったというだけで、
どちらがおいしいという話はしていない。)
あの感覚はトプカでしか味わえないのだろうか。
また行きたいな、トプカ。
その足で、銀座の蔦屋書店へ。
気になっていたイラストレーターさんの、
「視線より少し低い」という展示を目的に。
とっても素敵だった。
作品が展示されているだけでなく、
雰囲気が近い雑貨を、
作品と一緒に展示してあるのもよかった。
他の作家さんも複数人が、
書店のあちこちで同時に展示していた。
店舗広い。都会しゅごい。
全く知らない作家さんの展示も、
かっこよかったので写真を撮った。
作品には値段も普通につけられていて、
アート作品の雑貨化が、
いい意味で進んでいるのかも、って思った。
作品の購入が特別なことでなく、
蔦屋で買える日常的な行為になれば、
アーティストとして生活できる人も増えそうだ。
そんな未来が楽しみだし、
そうやって世の中の価値観に、
変化を与えることができる蔦屋書店はすごい。
そんなこんなで、
都会に圧倒されながらおうちに帰りました。
読んでくださったあなたにも、
刺激的な体験がありますように。
2022/10/22
not a highlight
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?