Part2.趣味も特技もない話

自己紹介の最難関と言っても差し支えない趣味と特技
これといって特に無いし、書くに書けないし、
ついでに自己肯定感も急降下する地獄の欄
皆さんどうやって乗り越えてますか?

趣味。辞書上の意味は「専門的にでは無く楽しみとして愛好している事柄」「感じられる趣、味わい」である。今回の場合は前者になるだろう。
パッと見だれにでもありそうだし、実際答える内容が全くない人はいない質問だろう。
でも答えられない。何故なのか。

無趣味を自称する人でも「楽しみとして愛好している事柄」が全くないという人はほぼ居ない。
歌、絵、運動、読書、料理、食事、買い物、テレビゲーム、SNS、動画鑑賞、テレビを見ること、マンガ、スポーツ観戦、etc.  
何も無いのはよっぽど何か義務的なことに時間を奪われている人くらいか。
その事柄をそのまま書いてしまえば、なんの障害もなくミッションクリアだ。...とは行かない。

書けない人はここで考える。
「自分のこれは果たして"趣味"と言ってもいいんだろうか。」と。
なんだっていい。楽しんでやっていればいい。そう言われても心配になるものだ。仕方ない。

特に自分の趣味が特に大したものじゃない時。
「これはみんなやってるし。」「珍しいことじゃないから言う意味ないな。」と、そう思う。
あとは趣味と言える事柄が俗っぽい時。
「恥ずかしい。」「趣味っていっていいの?」と悩み出す。

"趣味"は僕達の中では、「高尚で独特で役に立つもの」でなくてはいけない...と言ったイメージが少なからずある。くだらない自尊心と謙虚とが僕のような意気地無しの自称無趣味を作り出している。




特技。こっちの方が難しい。いやまあ実際に特にないと言ってもいいだろうと思う。辞書上の意味は「特別な技能」。いやいやないですそんなもの。

でも無しじゃ許されない悲しい世界。まず第一関門。とりあえずなにか絞り出さなければ。絵?歌?料理?得意ならいい、得意教科?ありじゃない?、それでもないなら仕方ない。
「諦めること」って書くしかないな。

ここからが第二関門。謙虚と恐怖とに打ち勝たなければいかん。
「比較的得意だけど自分よりすごい人いるし。」
「こんなものを特技と名乗らせていいのか。」
取り越し苦労かもしれない、でももう特技とは言いきれない。こうして僕らは口をつぐむ。




特技も趣味も書けない訳では無いけれど、内容に全く自信が無い。言い切るのが恐ろしい。どうせ自分はただの無能。...自己肯定感がどんどん落ちていく。落ちれば落ちるほど書けなくなる。故に僕は「無趣味無特技」になってしまった。

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