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【Blender】3D初心者の自分が、5日でミニキャラを作った時にやったこと

1自分が一番はじめに3Dに触れたのはStrataStudioというソフトで25年以上前。その後LightWave、MAYA、なんやかんやらいろいろチャレンジしようと思ったものの、英語でわかりにくく、ソフトも高価で、機能も多すぎてとっつきにくく、今までなんとなく手を付けてこなかった分野が3Dです。

昨年コロナで小学校休校中の子が、youtubeを見ながらBlenderで鬼滅の刃の無限城を作ったというツイートを見て衝撃を受けて、自分もBlenderでキャラクターを作ってみた時の備忘録です。

チュートリアル動画を倍速で見る

スクールやオンライン講座、書籍など、たくさんの選択肢があると思いますが、学習するための時間もコストと考えると、学習コストを下げる工夫もクリエイティブに携わる者として必要なスキルでもあるかなと考えてます。

現在はその道のプロの方たちが、動画で手順を紹介してくれるチュートリアル系の動画が多く公開されており、現在はほぼ無料でノウハウを学ぶこともできます。

文章になるととんでもない情報量と画像の解説が必要であったり、その点動画は直観的でわかりやすく、繰り返し見たり、倍速再生なども活用すると時間短縮にもつながります。自分はお昼時や移動時間などPCから離れるタイミングがあるところで、1.5〜2倍速で一旦通してみてから、作業時に不明な箇所だけ繰り返し見る形をとりました。

Blenderも他の3Dソフト同様に機能も多く、複雑ではありますが、インストールの方法から、日本語化にするところも含めて、いろんな人が動画で公開してくれています。

好きなキャラクターを作る

いろんな参考になるサイトや動画があり、それ通りに進めていくのもありですが、作るものに思い入れがないとなかなか手が進みません。

いくらわかりやすいといっても、飽きてしまっては意味がないので、絶対作りたい!と思えるようなキャラクタなどであれば、多少難しくても乗り越えられる気がします。

逆にこだわりの部分をどう実現できるかなど、その部分に関しての動画なども探すと出てきたりするので、更に研究熱心に取り組めるのではと思います。自分はオリジナルのキャラクターブリ子とレヴィのミニキャラ風でチャレンジしました。結果はこんな感じです。

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ちなみに自分がこだわったのは、ジャージの袖と腰付近の膨らみ、迷彩柄のプリーツスカートです。

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ブリ子のパーツを流用してレヴィを作ってみました。なので顔は同じです…。こちらはスカジャンです。ジャージの襟をとって、色の付け方を変更して作成しています。

工程を調べる

3Dで人物を作るのは初めてでしたので、何から初めてよいかもわかりませんでしたので、一通り工程を調べるところからスタートしました。

・作るものを決める(当たり前すぎる!)
・下絵を書く
・モデリング(Tポーズ、Aポーズ)
・ボーンの設定(骨格、骨組み)
・ウェイトの設定(動きの影響を受ける範囲)
・クロスの設定(布などの物理的な動きの設定)
・マテリアルの設定(色、質感、セルルック)
・ポーズ(見た目の動きをつける)
・ライティング(光の位置、陰影の設定)
・アニメーションの設定(移動やポーズの動き)
・レンダリングの設定(静止画、動画での書き出し)

ざっとこんなところでしょうか。もしかしたらもっと細かいことがあるかもしれないのですが、自分が作った工程ではこのような感じでした。一つの動画で全部を網羅するようなチュートリアル動画はないので、それぞれの工程で、youtubeから動画を探しました。

サンプルデータを研究する

様々なサイトでサンプル用のデータが公開されています。
初心者なので、なにもかもがオリジナルでなくてもよいと思っていて、まずは形にするということをゴールに考えてましたので、どのようなモデリングになっているのか、ボーンの設定、ウェイトの設定はどうなっているのかなど、近い体型のモデリングデータを調べて、マネして作りました。

様々なサイトで公開されているデータをそのまま使ったり、分解して利用したりなどしないよう、利用規約はまもるようにしてください。

それでもまあまあ形になるもので、ちょっと前のものですが、なんとか歩くアニメーションを作れるくらいにはなりました。アニメーションの設定が下手すぎて、逆に少しかわいらしい歩き方になってくれました。だいたい5日くらいです。

ひとつ失敗したところをあげるとすれば、各動画で作り方が若干違ったりするので、顔のポリゴン数だけやたら多くなってしまった…。

おすすめのチャンネル・動画

バージョンが少し古いものもあるので、すべてというわけではないですが、主に下記のチャンネルの動画を参考に勉強させていただきました。あくまで参考までに。

★基礎系

Yonaoshi3D
https://www.youtube.com/channel/UCyQJXfs46GMeQJoD-MxuOLQ
沼地辺境伯zen
https://www.youtube.com/channel/UCqHa5bmORg-H_EMELJ_ww6g

★キャラクターモデリング系

Ryuma Channel
https://www.youtube.com/channel/UCGaYnVOOAx3meaJmx2N_Lhw
ひのちゃんねる/hinochannel
https://www.youtube.com/channel/UCi2b4gx97o1150O4UfF41Zw
ウワン : UWAN CHANNEL!
https://www.youtube.com/channel/UCxp8AZy1RtU9klpBomXoBeg
ジョワンヌ
https://www.youtube.com/playlist?list=UUcAa0wCtbfeZc84i0XaXihA

★ボーン、ウェイトペイント、アニメーション

Yonaoshi3D
https://www.youtube.com/channel/UCyQJXfs46GMeQJoD-MxuOLQ
沼地辺境伯zen
https://www.youtube.com/channel/UCqHa5bmORg-H_EMELJ_ww6g

★アニメ系表現
トゥーンシェーダー、FreeStyle

https://www.youtube.com/watch?v=j5w92vuIYM0
https://www.youtube.com/watch?v=iWLqbpiIuwg
https://www.youtube.com/watch?v=kxWWBmIUxbc
https://www.youtube.com/watch?v=J4cuuNGid7g

★クロス系

https://www.youtube.com/watch?v=IuTEyae6SLU
https://3dgraph.me/modeling/blender-hair-born-physics/
https://3dgraph.me/modeling/wrinkle-in-blender-cloth-simulation/
クロスの設定などは、今回のキャラクターには使ってないです

気付き・まとめ

なんにおいても同じことが言えるのですが、まずはチャレンジしてみることが大事です。興味あることだと自然と手が進みますので、自分の好きなこととどうつながるか、みたいなことを考えるとよいかなとおもいます。
自分の場合は難しいと思っていた3Dだったけど、オリジナルのキャラクターをどうしても動かしたい、、というところからスタートすることができました。

仕事ではマネージメントする側にいることが多いですが、通常の案件や、新しくチャレンジすることに対し、興味ある方向に気持ちを向けられるような、サポートや気付きを促すことも大事かなと思っています。
もちろん、すべてをお膳立てする必要はないですし、なにもかも準備しないと進められないというのも困りますが、ダメダ・ヤレヤレだと逆に思考停止してしまいます。

なんのフレームワークにもあてはまるものでもない、ものすごく単純な話なんですが、マネージメントする側もそれがどう楽しくなることなのか、ビジネスとして発展していけることなのか、いまから始めようとしていることに対し、考えや熱量を伝えることができないと、そういう気付きにつながらないことが多いかなと改めて考えさせられました。

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