(小説)砂岡 4-4「ばらばら」
所詮は大英帝国の思惑通り。この事件は、むしろ陣屈国に与えたダメージの方が大きかった。大英帝国内よりも、陣営屈国では大規模な学生運動はもちろん老人までものがデモに参加した。統計なり公文書の改竄はあちらの国でもあったようで、国民の不満は一気に爆発した。当時の財務次官、理財局長が飛び降り自殺、警視総監が心臓発作で死に、裁判官や検察内でも失踪者や自殺者、不慮の事故が相次いだ。内務省国家保安委員会は本部が爆弾テロにより吹き飛んだ。翌週には陣屈国トップであり、肺がんを患っていたティム大