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「お買い損」医学部を出て

 やっぱり入るよね、と思った。

 そう、コスパ悪い大学医学部として、私の出身校神戸大学医学部があげられていたのだ。

 これは新しい話ではなく、私が医学部受験を決意したころからも言われていた。

 そこそこ難易度がある割には歴史が浅く、関連病院も少ない。東京医科歯科大と並び、コスパ悪い大学の代表として揶揄されてもいた。

 東京医科歯科大と神戸大医学部は、お買い損の他にも敷地が狭いことで並んで語られることもあった。狭さで言えば医科歯科1位、神戸大2位、という感じに。もちろんあちらさん(医科歯科)のほうが難易度は高いわけだが。

 理由は動画でも述べられているが、周囲に歴史ある大学が多いことだ。

 兵庫県は、隣に阪大があるし、京大の影響下の病院も多い。京都府立医大系の病院もあったりする。そして動画では述べられていなかったが、岡山大学の影響も結構強い。

 上の動画であげられていた大病院のなかに、神戸大の影響が強い病院は少ない。大病院でなくても、院長は京大です、阪大です、岡山大です、みたいな病院は多々ある。そういう意味で、「お買い損」と言われるのだろう。

 そんな「お買い損」大学を出て20年。実際「損」をしたのか。

 今日はそのあたりのことを考えてみたい。

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