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全国医師連盟の代表理事に就任

 2022年6月12日、一般社団法人全国医師連盟(略称全医連)の社員総会がオンラインで開催され、私が代表理事に選出されました。

 学士編入学、病理医、フリーランスと傍流、異端の経歴を持つ私が代表になる資格があるのか、大変悩みましたが、前代表の中島恒夫先生の長年のご尽力を無駄にしてはならないと、代表理事を引き受けさせていただくことになりました。

 神戸からなかなか動けず、中島先生のような働きはできないことは自覚しており、あくまで理事の中の渉外担当、広告塔程度ではありますが、全医連の火種を絶やさず、勤務医を中心とする医師の働き方や医療制度の改善のため頑張りたいと思います。

 若輩者ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 さて、あいさつはこれくらいにして、そもそも全国医師連盟は何か説明しないといけないですね。

 ホームページには以下のように書いています。

時代が要請する医師新組織として、全国医師連盟は平成20年6月に設立されました。
医療崩壊からの再生を目指し、医師と医療の真の社会貢献を目指す第三の新機軸として、全国医師連盟はスタートしました。

全国医師連盟ホームページ

 全医連が目指すものは以下です。

全国医師連盟の基本理念

  • 私たち「全国医師連盟」は、患者と医療従事者の権利を重んじ、医療の質の向上と診療環境の改善のために活動します。

  • 私たちは、患者と医療従事者の権利の確立と適正な診療環境を実現するために、いかなる圧力にも屈せず、行政、立法、司法、メディア、そして国民に、医療のあり方を提言します。

  • 私たちは、地域、世代、診療科および医局の枠を越えて、真の社会貢献を果たします。

 平成20年、2008年ごろは勤務医にとって揺れた年でした。

 福島県立大野病院産科医逮捕事件や医師の過労死など、医師の働き方が危機にある中、なんとかしなければならないという気運が生まれ、「勤務医の医師会を作ろう」と、ウェブ上で盛んに発言している医師たちが集まって誕生しました。

 そのころは私はまだ会員ではなかったのですが、当時の熱気は覚えています。医療界をなんとかしなければとの思いは、医師たちの多くに共有された思いだったと思います。

 私も病理医でしたが、一人病理医という、院内にたった一人の病理医として、24時間365日縛られている状態をなんとかしなければ、という思いで、全医連に入会しました。集会で発表させていただいたり、理事になるなど、一般の人たちよりは積極的に関わってきました。

 とはいえ、冒頭で述べた通り、病理医というそもそも医師としてはレアな存在であったこともあり、あくまでサポートに徹しようと思っていました。

 そんな中、10年代表として会をひっぱってきた中島先生に負担がかなりかかっており、今回定款により代表を再任できない状況になったため、私が手をあげた次第です。

 独立した立場で活動していくという理念が、今組織に属さず働いている私の立場とも共通項があり、強く共感しているというのも、一つの理由です。

 自分の限界は重々承知しており、いかんせん傍流、異端児ですから、あくまで「サーバント」としての役割を果たす代表になりたいと思っています。

 なお、自分が立ち上げた一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)の運営等もあり、手一杯な状態でして、これを機にNPO法人日本科学振興協会(JAAS)の監事からは退き、同会の運営からは身を引きます。

 JAASのような組織は、まさに私が望んでいた組織であり、こうして誕生したのは大変嬉しく思っています。その辺りの思いはnote記事にも書いています

 ただ、いちフリーランスとして会に主体的に貢献できる力はないのが実態で、今後はいち会員として参加できればと思っています。強力なメンバーが会を引っ張ってくれると願っています。

 さて、全医連の代表になりましたが(登記変更はこれからではあります)、この会をどうしたいか、ざっくばらんに書いてみたいと思います。ここからは有料記事になります。ご関心のある方はマガジン購読、もしくは記事の単品購入をお願いいたします。

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