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政策と大学受験

 最近大学受験のことを書くことが多いが、将来の選択に関わることなので、関心がある人が多いのではないかと思って書いている。

 昨日も書いたが、高校生程度での進路選択は、親族やメディアなど、限られた手に入る情報に左右される。

 バブル期に医学部に行って医師になる選択は、親族に医療関係者がおらず、近所の公立の学校で過ごしてきた人間には考えづらかったと言える。

 よく言われるのが、東大生に人気になったらその分野も終わりというものだ。

 造船なんかが有名だが、秀才がこぞって行くようになったら、その産業は衰退期を迎えている。そして、次の産業は人気のない異端な分野から生まれる。

 そういう意味で、受験生の選択は常に「遅い」。

 受験生にそれを求めるのは酷なのは承知なので、世間に惑わされずに、やりたいことをやれ、と言いたいが、やりたいことができるのは余裕がある人だけ、という現実もあるので、なかなか難しい。

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