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【就活】「御社が第一志望です」というウソ?

第一志望でない企業の採用面接で「弊社が第一希望ですか」と聞かれたとき、ウソをついて「御社が第一志望です」と答えても良いのだろうか。

結論を言えば、「御社が第一志望です」と答えてOKだし、そう答えるべきだろう。理由について考えてみたい。

誠実なウソはOKなのでは

理由を一言でいえば、「誠実なウソ」はOKなのではないだろうか、ということである。

【誠実】
まじめで正直なさま。真心をこめて、相手のことを考えながら物事にあたるさま

旺文社 国語辞典

誠実とは、正直であることも含まれるが、「相手のことを考えながら物事にあたるさま」のことである。

第二志望以下の企業から「弊社が第一志望ですか?」と聞かれた場合、「いいえ、第一志望ではありません」というのが本音で、「はい、第一志望です」と言えばウソになってしまう。

しかし、面接官たちが「就活生たちの第一志望に足る我が社」と自負しているとすると、「はい、第一志望です」と答えることのほうが「相手のことを考えながら物事にあたるさま」であり、誠実なのではないだろうか。

逆に「いいえ、第一志望ではありません」と答えることは、その企業の面接官たちに失礼に当たる可能性があり、不誠実だと言えるだろう。

このことを図にしてみた。

「誠実なウソか、不誠実な本音か」

就活の面接シーンを題材にしてしまったため、やや腹落ち感に欠けるだろうか。

パートナーに料理を作ってもらったとき

もっと分かりやすい例としては、おつきあいしている彼女(彼)に料理を作ってもらった場面を想像してみよう。

その料理を一口食べて「(うん?今一つの味だな)」と思っても、「今一つの味だね」と言うだろうか。いや、「うん、とても美味しいよ」と言うしかないだろう。

合わせて図にしてみた。

「誠実なウソか、不誠実な本音か」

就活の面接の場でも同様である。「弊社が第一志望ですか?」と問われれば、「はい、第一志望です」という答え一択なのである。

それはウソかもしれないが、誠実なウソだ就活生が後ろめたさを感じる必要はない

ただ、夏になっても秋になっても内定を複数もち、それぞれの企業に「第一志望です」と言い続けて内定辞退しないのは誠実とは言えない。できれば6月ぐらいまで、遅くても内定式の前までには内定辞退を伝えるべきだろう。

ちなみに、料理を作ってくれる彼女(彼)に、いつまでも「うん、とても美味しいよ」と言い続けても上達しないので、どこかのタイミングで本音を伝える(あるいは自ら料理をする)べきだろう。

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