【就活】ChatGPTを活用して面接の「逆質問」を考える
面接で「何か質問はありませんか」と逆質問を受けることがある。逆質問は、自己PR/ガクチカ/志望動機と同様に、あらかじめ答え(この場合は「質問」)を用意できるものなので、準備しない手はない。ただ、この時に何を質問していいのか、分からないこともあるだろう。分からないことがあったら、そう、まずはChatGPTに聞いてみるのが良い。
ChatGPTがリストアップした逆質問
早速、ChatGPTに聞いてみた。
会社について
会社のビジョンやミッションは何ですか?
会社の業界における競合他社との違いは何ですか?
この2つは正直に言ってあまり適切でない。会社のウェブサイトなどで事前に調べておくべきものだろう。
今後の展開や成長戦略について教えてください。
これも面接の場で聞くのはそぐわないか。
会社の文化や雰囲気について教えてください。
これは何とか及第点だと思われる。本来であればOBOG訪問の際にある程度は把握しておくべきものだろう。
業務について
いずれも、自身の調査不足が露呈してしまうようで、そぐわない気がする。「先輩社員が業務上で感じた苦労や課題は何ですか?」はかろうじてOKか。
採用について
「採用後のキャリアアップやキャリアパスについて教えてください。」は良いと思うが、他の質問はそぐわない。離職率は四季報などで調べられるし、面接官に直接聞くものではない。
どのような逆質問が良いのか
それでは、どのような逆質問が良いのか考えてみる。ChatGPTは鉄砲玉としての役割を果たし、次は「人間」の出番である。
どのような逆質問が良いのか、を考えるときにポイントとなるのが、面接官が逆質問をする意図は何なのか、ということである。
面接官が逆質問をする意図
面接官が逆質問をする意図は、大きく次の2つであると思われる。
学生の疑問を解消するため(あるいは、そのような姿勢を示すため)
学生のコミュニケーション力などを評価するため
2点目にあるように、学生を評価するという意図があるため、単に知りたいことを質問するのはNGなのである。
質問の焦点をどこにあてるか
質問の焦点をどこに当てるのかも重要である。
会社の現在(理念や事業など)
会社の未来(成長戦略など)
社員(どのような人が活躍できるか、など)
自分の未来(入社までに何をやったらよいか、研修は充実しているかなど)
などが考えられるだろう。ただ、面接官が知らない事柄を質問するといったケースも出てくるだろう。
面接官の過去に焦点をあてる
そして、一番良いと思われるのは、
面接官の過去
に焦点をあてることである。具体的には「これまでの仕事で最も充実感を感じたものは何ですか」「これまでの仕事で最も大変だったことは何ですか」などが考えられる。
面接官の過去に焦点をあてることで、そもそも面接官が知らない事柄を質問することは避けられる。そして、自分の過去に焦点をあてられた面接官は、少なくとも無意識的に「この学生は私に興味を持ってくれている」と思うだろう(あるいは思い込んでしまうだろう)。人は、自分に興味を持ってくれる人には親近感を感じる。面接の場であれば、評価を上げる方向にバイアスが働くだろう。
あらためてChatGPTに聞いてみる
面接官に焦点を当てた質問を、あらためてChatGPTに聞いてみる。
結構良さげな質問が挙げられた。
「1. ご自身がどのような経歴をお持ちなのか、また、今までのキャリアの中で一番印象に残っている仕事は何ですか?」
「7. 先輩社員として入社後の生活についてアドバイスがあれば教えてください。」
「8. 面接官の方は、この会社で働いていて一番嬉しかったことや、一番苦しかったことは何でしたか?」
この3つは使えそうだ。
一方、
「10. 面接において、応募者にとっての好印象を持つ面接官の姿勢や言動は何だと思いますか?」
は、面接で何か不満を感じたかのような、かなり上から目線の印象を受ける。どちらが面接官か分からない質問なので避けたほうがいいだろう。このような選択肢もたまにリストアップされるのが、ChatGPTの魅力でもあるのだが。
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