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【就活】企業研究にも使えるサービス Google「NotebookLM」

NotebookLMは、Googleの大規模言語モデル(LLM)「Gemini 1.5 Pro」(2024年6月時点)を搭載した高性能の生成AIサービスで、WEBサイトやアップロードしたファイルの内容を基に情報を整理、質問にも答えてくれる。

NotebookLM

アップロードできるデータは次の通り。

  • Google Drive にあるデータ

  • PDFファイル

  • テキストファイル

  • コピーされたテキスト

  • ウェブサイト

アップロードできるデータ

大量の情報をアップロードでき、情報を整理してくれるということは、就活の企業研究に最適なのではないだろうか。

  • 企業サイト

  • 採用サイト

  • 統合報告書

  • ニュースリリース

  • 自分で作成したメモ(OB訪問などで得た情報)

などをアップロードすれば、情報を整理してくれるだけでなく、質問にも的確に回答してくれる。また、OB訪問などで得た情報を随時アップロードしていくことによって、自分用にカスタマイズしたノートブックにできる

企業研究にNotebookLMを試してみよう

一例として、味の素株式会社の企業研究をする想定で、NotebookLMを試してみよう。

まずは、企業サイト

そして、採用サイト、最近のニュースリリース

などを読み込ませる。さらに、味の素グループの統合報告書https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/library/annual/main/0/teaserItems1/0/linkList/0/link/ASV_Report_2023_J_A4.pdf  もアップロードしておこう。

いろいろと質問してみる

アップロードが終わったら、いろいろと質問してみよう。

味の素グループの強みを3つ挙げよ。

あっという間に答えてくれる。

NotebookLM

味の素グループの強みは、次のとおりです。

アミノサイエンス®: 100年以上にわたるアミノ酸研究から生まれた、味の素グループ独自の科学的アプローチ。食品、医療から電子材料まで、幅広い分野で活用されています。1 2

おいしさ設計技術®: 現地の食文化を科学的に捉え、アミノサイエンス®を活用することで、各国・地域の好みに合わせた製品開発を可能にする技術。東南アジア、ラテンアメリカなど、経済発展と食のニーズの変化が大きい地域での成長を支えています。3 4

グローバルな事業展開: 世界36の国と地域で事業を展開し、7億人以上の生活者に製品を提供しています。世界24の国と地域に117の工場を持ち、地域に根ざしたビジネスを展開しています。

NotebookLM

文章の終わりに数字が表示されているが、これは出典元となる資料の番号を示している。

今度は課題を質問してみる。

味の素グループの課題を3つ挙げよ。

味の素グループの課題

ABF事業の一時的な落ち込み: 半導体市況の調整により、ABF(味の素ビルドアップフィルム®)事業が一時的に落ち込んでいます。1  この事業は長期的に見ると成長事業と認識されていますが、短期的には業績への影響が懸念されます。

北米における冷凍食品事業の収益性改善: 北米市場において、アジアン冷凍食品事業が軌道に乗りつつある一方で、収益性の改善が課題として挙げられています。1 2

国内食品事業の再成長: 国内では、人口減少の影響により、従来の量的拡大による成長が困難になっています。3  より高度なWell-beingニーズに対応する新たなビジネスモデルへの変革が求められています。

NotebookLM

課題についても、端的にまとまっているように見える。生成AIを利用するときはいつものことながら、出典を参照して事実関係を自分でチェックすることも忘れないようにしよう。

自動提示される想定質問で、企業理解がさらに深まる

さらに、NotebookLMでは画面の下の方に複数個の想定質問が自動提示される。この質問をクリックして回答を得ることによって、企業理解をさらに進めることができる。

ここでは、「アミノサイエンス系事業の強みとは何か?」をクリックして回答を表示させてみよう。

アミノサイエンス系事業は、2030年には事業利益で食品系事業と肩を並べることを目指しています。1 アミノサイエンス系事業の成長戦略において重要な役割を果たす事業の一つが「バイオファーマサービス事業」です。1 バイオファーマサービス事業の中でも特に成長しているのが「AJIPHASE®」です。1 AJIPHASE®は、医薬品メーカーが核酸医薬品を開発するために必要なオリゴ核酸化合物を製造・提供するサービスです。1

アミノサイエンス系事業では、各種アミノ酸製造や、生理、栄養、反応性といった機能を活かした用途展開を進め、アミノ酸関連事業や化成品事業を拡大してきました。2 これらの事業を基盤に、医療や半導体市場におけるイノベーションを早い時期から予測し、エコシステムのパートナーと連携して新たな価値を共創することで、アミノサイエンスと事業モデルを進化させています。2 味の素グループ独自のビジネスモデル変革(BMX)によって独自の市場競争力を築いています。2 このBMXを実行してきた事業分野では、2011年からの10年間でCAGR約18%の事業利益成長を達成しています。

自動提示される質問は都度変わっていくので、興味のある質問をクリックしてみよう。

「味の素®」以外に、味の素グループが販売する調味料を2つ挙げよ。

確かに「味の素」以外の調味料にはどのようなものがあるのか、すぐには思いつかない。

回答は以下の通り。

「味の素®」以外に、味の素グループが販売する調味料として、**「ほんだし®」「Cook Do®」**が挙げられます。1 2  味の素グループは、世界各国で、うま味調味料「味の素®」、和風だしの素「ほんだし®」、メニュー用調味料「Cook Do®」などを販売しています。

なるほど、「ほんだし」も「Cook Do」も味の素グループが販売する調味料だった。

ここではベタな質問を選んでしまったが… NotebookLMの画面下方の想定質問をクリックして回答を読むことによっても、企業理解をさらに進めることができるだろう。

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