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初心者とドケチのための歌ってみた用ローエンド機材の選び方 〜マイク編〜

ようやくマイク選びに辿り着きました。歌ってみたの機材選びで1番面白いところですね。


とりあえずCM5を買ってから考えよう

今回は解説の前にひとつ。
もしあなたがマイクを持っていないのならば、他のことは置いておいてとりあえずクラシックプロCM5を買いましょう。そしてすぐに録音や配信活動を始めましょう。悩む時間がもったいない。
CM5はお値段1600円。この価格でもまともな音で録れます。
他の低価格帯マイクの対抗馬は4000円〜ということを考えれば圧倒的な安さであることがわかると思います。
活動開始までの早さは何ものにも代えがたいメリットです。予算の問題やマイク選びで動き出しが遅れるくらいならば、何も考えずにこれを買ってすぐに始めましょう。早さこそパワー。

ダイナミックマイク、そんなに悪くないよ

マイク選びでまず最初に当たるのが「ダイナミックマイクかコンデンサーマイクか」と言う問題。先に自分の立場を述べておくと、私はダイナミックマイク派です。安いし。
コンデンサーマイクを勧めるサイトはいくらでもあると思うので、私はダイナミックマイク派の人間として、初心者がダイナミックマイクを使うメリットを述べていきたいと思います。

宅録は楽が1番

価格面を別にしても、とにかく扱いが楽なのは圧倒的なメリット。
コンデンサーマイクは衝撃、湿気に弱いとされており、本来は使用が終わる度に湿度調整剤とともに密閉ケースへしまう事を推奨されています。
まあ配信用途でコンデンサーマイクを使用している人は毎回しまったりしてないでしょうし(偏見)、厳密な事を言わなければさほど問題ないのかもしれません。

ただ私は気にしてしまうタイプの人間なので、出しっぱなしでも落としてもぶつけても気にしなくていいダイナミックマイクがいいです。
それに常にセッティングした状態にしておけるので、思い立ったらすぐ録音に入れます。
やろうかなぁ、でもセッティング面倒だなぁ、でモチベーションの波を逃すのはもったいない。

音質は録音環境にもよる

音質を理由にダイナミックマイクよりもコンデンサーマイクを薦めているサイトも多く見かけます。
否定はしませんが、必ずしも音質が良い=歌がうまく聴こえるわけではないということは頭に入れておきましょう。その勘違いはあなたを間違いなく無駄に高価な機材へ導きます。

コンデンサーマイクがダイナミックマイクに比べて微細な音を拾いやすいことは理論上正しいと言えます。
ただしそれはそのまま余分な音も拾いやすいという弱点にもなります。
環境が整っているスタジオと違い、宅録では雑音の原因になる物がたくさんあります。
PCのファンの音、空調の音、同居人の足音などもあるかもしれません。
また意外と影響が大きいのが壁からの反響音。耳は慣れてしまっているので聞き取れませんが、マイクはしっかり拾います。
感度が高いコンデンサーマイクはこう言ったノイズ源の影響を如実に受けます。

ローコストにこだわるならダイナミックマイク

環境を整えるコストと労力を惜しまないならコンデンサーマイクの方が繊細に録れますが、楽で安上がりなのはダイナミックマイクです。
理由は以下3点。

  • マイク自体の最低価格帯が安い

  • ポップフィルターが基本的にいらない

  • ノイズを拾いにくい設計のものが多く、ショックマウントや壁の吸音などが必要ない

  • 安いオーディオインターフェースの弱点をセッティングでカバーできる

まずそれぞれの定評ある最低価格製品を比較してみます。
ダイナミックマイクは先述のCM5が1600円。コンデンサーマイクはそこそこ評価が良いマランツのMPM1000Jが5300円。3倍近い差があります。
ただ最近はコンデンサーマイクの価格帯もかなり安くなっており、コスパが良いと人気のMXL-V67Gなどは、ダイナミックマイクの標準機SM58と左程変わらない値段となっています。
価格で差がつくのはローエンドと高級機以上なので、最初以外はあまり意識しなくていいかもしれません。

ただしコンデンサーマイクは本体以外にも必要なものがあります。
形状的にも構造的にも手で持って歌うわけにはいかないのでマイクスタンドが必須です。
振動もよく拾うので、ショックマウントが付属していない場合はこちらも購入する必要があります。
また吹かれに弱い傾向があるため、ポップフィルターを用意する必要がある場合が多いです。

一方、ダイナミックマイクはもともとステージ上で手で持って歌うことを想定されている製品が多いため、スタンドがなければ手で持って歌っても問題ありません。
同じ理由で余計な音を拾いにくい作りになっています。ステージで歌っているボーカルのマイクに、横で鳴っているギターの音が入っては大変なことになります。
吹かれに関してもグリルがポップフィルターの役目を受け持っているため、別途ポップフィルターを用意する必要もないです。(機種によっては吹かれを拾いやすい場合もある)

最後の安いオーディオインターフェースの弱点ですが、マイクの入力音量が充分に上げられない場合がある、という点です。
この場合、マイクに近づけば音量を稼ぐことができるのですが、コンデンサーマイクは密着するような距離で使用することを想定されていません。
先述したように吹かれに弱いことに加え、詳しくは後で触れますがマイクに近づきすぎると低音が強く入りすぎてしまいます。
また湿気を含んだ息がマイク内部のダイヤフラムにかかるようなことも避けたほうが良いでしょう。確実に劣化が早まります。

繰り返しになりますがダイナミックマイクは手で持って歌う事を前提としています。そもそも距離を離すことが出来ない状況を考慮して設計されているのです。
最初から口がマイクに近づくことで低音が強く入る事を見越し、低音が入りにくいように作られています。
唇をグリルに付けて歌うアーティストもいるくらいですので、ダイナミックマイクならば密着距離まで使うことができます。マイクゲインが足りなければぴったりくっついて歌いましょう。

ハンドヘルドコンデンサーマイクという選択肢

ダイナミックマイクの手軽さも捨てがたいけど、どうしてもコンデンサーマイクがいい……!という欲張りさんはハンドヘルド、つまり手持ち型コンデンサーマイクというのもいいかもしれません。
この形状の定番製品としてはaudio technicaのAT2010が挙げられます。

標準的なダイナミックマイクやコンデンサーマイクに比べると選択肢がだいぶ狭まり、実際マイナーなカテゴリではあります。
しかしコンデンサーマイクでありながら手持ち前提なのでショックマウントやポップガードが不要という両者のいいとこ取りな特性を持っています。
一方で通常のコンデンサーマイクと同じようにファンタム電源が必要になることに加え、形状的な制限があるため一般的なボーカル用コンデンサーマイクと同じ構造・同じ音というわけにはいきません。
とはいえコンデンサーマイクの音質と手軽さの両立としては面白いカテゴリですので、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。

USBマイクってどう?って話

以前までUSBマイクと言えば通話用という印象でしたが、最近は主要な音楽用マイクメーカーが各自USBマイクを販売しています。
AKGのLYRAは配信者を中心によく使用者を聞きますし、高級マイクメーカーで有名なBlueまでもYetiというUSBマイクを作っています。
USBマイクはオーディオインターフェースなしでPCに接続でき、スペースと手軽さで圧倒的な強みがあります。上記のような著名なメーカーの製品であれば音質も充分良いものがあるでしょう。
じゃあオーディオインターフェースなんて買わずにUSBマイクを変えば良いんじゃないの?と思う方も当然いるはず。私としても音楽用メーカーが選択肢を用意している今なら実際それもありかな~とは思います。

それでも、やはり私としてはオーディオインターフェースは別途用意したほうが良いという立場です。
理由は以下の2点。

  • どこか壊れたときに一部だけ交換ができない

  • 機材のステップアップも楽しみのひとつ

USBマイクは単体の機材に見えますが、実質はUSBケーブル+オーディオインターフェース+マイクケーブル+マイクの4点複合機材です。
どこか調子がおかしい、となったときに個別の機材であれば故障した機材だけを交換することで費用を抑える事ができます。
しかしUSBマイクは全てが1つにまとまってしまっているので、どこが壊れてしまっても全体の交換が必要になります。
頻繁に自宅PCから取り外してスタジオに持ち込む、などの用途を考えている場合はケーブルの断線などのリスクが高まるので気にかかるポイントです。

とはいえ、正規代理店で購入した大手メーカーの製品であれば、大抵の場合は故障時の保証が付いています。
先述のLYRAを例に上げると、サウンドハウスで購入すれば3年保証が付いていますので、耐久性を気にする必要はさほど無いかもしれません。
また「いちいちトラブルシューティングするのがめんどくさいから買い替えで済ませたい」という人にとってもわかりやすくて良い、とも言えます。

コレクター気質の私としては、もう一方の機材のステップアップのほうが本命の理由。あれこれ取り替えて違いを試したい人は個別機材にしましょう。
最初は予算の問題や不十分な知識などにより、限られた選択肢のなかで機材を揃えることになると思います。
そこから活動を始め、実際の製作作業の中で各々の機材の役割や必要性を学び、様々な情報を得て機材への理解が深まっていくことでしょう。
そうして見えてくる理想のDTM環境に向けて、少しずつ自分の機材を更新していく、という過程は音楽活動そのものと同じくらい楽しい経験だと私は考えます。
ただし一寸先は機材沼であることはお忘れなく。自分のお財布と相談して楽しく機材選びをしましょう。

余談ですが、もしどうせならスピーカーでもいい音で聴きたい、またはMIXをヘッドホンではなくスピーカーでやりたい場合はオーディオインターフェースを買いましょう。USBマイクには基本的にヘッドホン端子しかありません。

基本は単一指向性が安定

音楽用のマイクには指向性というものがあります。マイクを向けた方向の音だけを拾うように設計されています。
スマホ内蔵マイクでの録音の音質自体はかなり良くなっていますが、この指向性が無いため音楽用には適しません。
先にも述べたような反響音やPCファンなどのノイズ源をすべて拾ってしまうので、MIXで音量が持ち上がると影響が大きくなりすぎてしまうのです。
音楽用マイクとして売られている製品はほぼ全て指向性があるので、選ぶときには指向性の有無についてはさほど注意する必要はありません。ただし指向性の種類に関しては用途によって向き不向きがあります。

指向性には色々と種類がありますが、ボーカル録音の用途であれば単一指向性、またはカーディオイドと記載のあるものを選べば問題ありません。単一指向性とカーディオイドは全く同じ意味です。
他の種類としては双指向性や無指向性があります。
双指向性は向かい合っての対談やラジオの録音、無指向性は環境音や会議の録音などに使用されます。どちらも音楽用としてはほぼ使用されません。

単一指向性はその名の通り1方向からの音のみを狙って拾うタイプです。とはいえ、当然ながら直線上以外の音量が完全に無音になるわけではなく、実際には真横からの音もそこそこ拾います。
真後ろの音はほぼ拾わないので、PC等の位置が固定されたノイズ源はマイクの後方に置くことでほぼ影響が無視できるようになります。

Shure SM58のマニュアルより、音を拾う範囲のイメージ図

また単一指向性には強度があります。通常の単一指向性よりも音を拾う範囲を絞った超単一指向性(スーパーカーディオイド)があり、さらに狭い範囲の音を拾うハイパーカーディオイドというものもあります。
では通常よりもハイパーが優れているか、というとそうではありません。
指向性の強度を上げると、横方向の音量は下がる代わりに後方の変な位置の音を拾うようになってしまうのです。

ハイパーカーディオイドのTG-V70Dの指向性パターン

上のパターン図では0°方向がマイクの正面になります。SM58のパターン図と比べると、180°(後方側)にも模様が出ていることがわかります。
こうした特性のマイクを使用する場合、マイクのすぐ背後に壁があると反響音を拾いやすくなる可能性があります。通常の単一指向性よりも配置に気を使う必要があるかもしれません。

またこの指向性に影響を受ける要素に近接効果というものがあります。
これは先述した『マイクに近づくと低音が強く入る効果』のことをいいますが、この特性は指向性が強いほど顕著に表れると言われています。
そのためスーパーカーディオイドやハイパーカーディオイドのマイクは、密着するような距離では使いにくい場合があるかもしれません。
こうした意味でも、基本的には通常の単一指向性のマイクが使いやすく安定した選択肢と言えるでしょう。

ただ私がスーパーカーディオイドのMK-680、ハイパーカーディオイドのAE6100を使った際には、離れて録った音源よりも近くで録った音源のほうが良く録れていた場合もありました。
結局のところは自分が気に入る音で録れればいいので、いろいろな距離を試して好きなようにセッティングすれば良いと思います。趣味でやる分には正解も間違いもありません。自分が一番いいと思うやり方がベストです。

ちょっと特徴的な製品

基本的にはここまでの情報を指針にしつつ、サウンドハウスのボーカル用マイク一覧の中からご自分のフィーリングでマイクを選んでいただければいいと思います。(リンク
なお上のリンクではダイナミックマイクにつながっていますが、1本目からコンデンサーマイクを買うというのももちろんアリです。買ってテンションの上がる機材が一番です。ファンタム電源をオンにしたまま付け外ししないようにだけは注意。
ただサウンドハウスのカテゴリは少しおかしな部分があるため、その部分を補足しつつちょっと他の製品とは違う特徴をもつ製品を挙げたいと思います。

JTSのダイナミックマイク全般

JTSのダイナミックマイクはMK-680を筆頭に評判が良いです。どれを選んでも価格帯の中ではコスパが良いはずですが、いくつか注意点があります。

ケーブル編でも触れましたが、上記のMK-680やTXシリーズに付属するマイクケーブルにはシールド処理がされていないことで有名です。何の役にも立たないので開封後はすぐに捨てましょう。

JTSのダイナミックマイクは価格帯ごとにTX・NX・SXの3シリーズあり、サウンドハウスのボーカル用マイクにはそれぞれ◯X-7と◯X-8の2種類がラインナップされています。
しかしJTSのマニュアルによると公式にボーカル用とされているのは◯X-8のみで、◯X-7はアコースティックギターをはじめとした楽器用と位置づけているようです。
もちろんShureの楽器用マイクSM57をボーカル用に愛用しているアーティストもいるように、楽器用マイクをボーカル用マイクに使ってはいけないということはありません。
ただメーカーの意図をなるべく汲みたいという私のようなタイプは覚えておくと良いかもしれません。

なおサウンドハウスではボーカル用マイクとして扱われていませんが、先述のSM57のコピーであるPDM-57も非常に評判が良いマイクなので、ボーカル用としても選択肢に入れていいかもしれません。

BEHRINGER / SB 78A

ボーカル用ダイナミックマイクの中に並んでいるこのマイクですが、れっきとしたコンデンサーマイクです。当然使用にはファンタム電源が必要です。
金額的にもボーカル用コンデンサーマイクの中では下から2番目とかなり手頃な製品です。ローエンド機材としては面白い選択肢になります。
一向にカテゴリの修正がされる気配がないのが謎。

SAMSON / Q2U

こちらはUSBマイクですが、面白い特徴を2点持っています。

  • ダイナミックマイクをベースにしたUSBマイクである

  • USB端子だけでなくXLR端子も搭載している

USBマイクは多くがコンデンサーマイクベースであり、ダイナミックマイクをベースにしたものは非常に少ないです。特にサウンドハウスの1万円以下ではこのQ2Uのみ。
基本的にUSBマイクは出しっぱなしにするものだと思いますので、劣化を気にしなくていいダイナミックマイクをベースにするメリットは大きいと思います。
もちろんコンデンサーマイクが主流なのにはそれなりの理由があります。オーディオインターフェース部分をマイク本体に収めなければならない制限により、音量をあげる機能の性能が低くなりがちなため、感度の高いコンデンサーマイクで少しでも音量を稼ぎたい、という事情があります。
このあたりは基本的に卓上に設置してマイクに近づきにくいUSBマイクの設置事情もあり、一長一短です。

次にUSB端子に加えてXLR端子が搭載されている点についてですが、これはあとでオーディオインターフェースを購入したとしてもこのマイクを使い続ける事ができるというメリットになります。
一般的なUSBマイクはUSB端子しか搭載していないため、あとでやっぱりオーディオインターフェースを使いたい、と思った場合はもう使用することができなくなります。
資金的に厳しく一気に環境を更新できない場合、とりあえずこのマイクを繋ぎとしてそのまま使用し、時期をずらして少しずつ買い替えていくことができます。
もちろんXLR接続の音質が気に入った場合はそのまま使い続けることも可能ですし、予備でとっておくこともできます。選択肢があるというのは強みです。

なお、同じカテゴリにソニーのECM-PCV80Uという製品が並んでいますが、こちらは駆動方式が全く異なるプラグインパワー方式のマイクです。
XLR端子こそ付いていますが、これをオーディオインターフェースに繋いで使用することは出来ません。
プラグインパワー方式の時点で音楽用機材ではなく家電の範疇にあるマイクですので、ボーカル用として購入するのは避けましょう。

持っているマイクに関する雑感

オススメというわけではありませんので、あくまでも参考程度に。
他に気に入ったマイクがあればそれを選ぶべき。

CLASSIC PRO / CM5

冒頭でとりあえず買えと言った最安マイクですね。
1600円という値段では音質にどうこう言えるものではないのですが、ぜんぜんまともです。むしろ付属のハードケースとマイクホルダーだけでも買う価値がある。
音の傾向としては薄い膜が掛かったような感じで、低音がけっこう削られる印象。通常の単一指向性であり、音質的にも近接効果の影響が小さいので、マイクとの距離感が安定しない手持ち環境や初心者には使いやすい性質とも言えます。
レビューではSM58に似てる似てないでずっと争っている人たちがいますが、似てると言っている人はこの膜が掛かった感じの事を言っているのだと思います。というか9倍くらいする価格のマイクと比べられる時点で充分優秀ではないでしょうか。
最初から付いているグリルはスポンジが薄めなので少し吹かれに弱いです。気になる場合はSM58用のグリルがそのまま付くので、交換すると少し吹かれに強くなります。
またグリルの中のマイクカプセルを外すと空洞があるので、そこにティッシュなどを詰めて内部共振対策をするのもお手軽カスタムとして有名です。効果の程はわかりませんが。

JTS / MK-680

CM5がSM58を基準とした場合の普通を目指したマイクとすると、こちらのMK-680は積極的によく聴こえるようにマイク側で調整しているタイプ。比べて聴いてみると明らかに音が違うことがわかると思います。
低音を削り高音を伸ばしているようで、CM5に比べるとかなりはっきりくっきり聴こえる印象。無加工だとこちらのほうが良い音だと感じる人が多いのではないでしょうか。
一方で声のバランスをかなり弄っている感じがするので、もしかすると声質によって合う合わないがあるマイクかもしれません。
また指向性がスーパーカーディオイドなので、マイクの配置や近接効果の影響はCM5よりも出やすい可能性があります。
音質以外の特徴としてオンオフスイッチの音がほぼ無音です。そのため私は通話用にマイクスタンドに付けておくことも多いです。

百聞は一聴に如かず

ここまで色々と述べてきましたが、音を完全に文章で表すことは不可能です(ぶち壊し)。
本来であれば購入前に実際にマイクを使って録音し、聴き比べることがベストなのは当然です。しかし余程の都会でもなければ購入前に録音ができる店舗はないでしょうし、あったとしても初心者では他人の前で歌うことは抵抗があると思います。
ありがたいことにサウンドハウスが様々なマイクの比較音源をサウンドクラウドにまとめてくれているので、有効活用しましょう。(リンク
ローエンド帯の製品のサンプルは少ないですが、マイクによってどれだけ音が変わるかということがわかるだけでも聴く意義はあります。


まとめ

マイク編は以上となります。
マイクは録音機材の中でも、特に見た目でも音でも差異がわかりやすく、選択で個性を出すことができる部分だと思います。意外とローエンド帯でも選択肢は多く存在するので、ぜひマイク選びを楽しんでください。

さてローエンド機材選びは次のヘッドホン編で終了となります。
毎度この長文に付き合っていただいている読者のみなさま、いつもありがとうございます。もう少しだけお付き合いいただけると幸いです。
この記事があなたの楽しい機材選びの一助になれますように。

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