カラダ♮

主に音楽家のために、自由に身体を動かせるようになるための情報を発信しています。 Not…

カラダ♮

主に音楽家のために、自由に身体を動かせるようになるための情報を発信しています。 Noteでは、カラダ♮が土台としているフェルデンクライス・メソッドについて書いていきます。筆者は、クラシックギタリスト兼、国際フェルデンクライス・メソッド認定プラクティショナーです。

マガジン

  • フェルデンクライス博士の名言集

    モーシェ・フェルデンクライス(1904 - 1984)の言葉を紹介して、それについての解説を書いています。フェルデンクライス・メソッドを理解するための助けとして読んでください。

最近の記事

安定を求めると不安定になる【フェルデンクライス博士に学ぶ#03】

解説人間の銅像をたてる時は、脚部に鉄の支柱を通して、土台にしっかりと固定しなければいけません。 そうでなければ風の強い日にはすぐに倒れてしまうでしょう。 しかし、もしもそれがワニの銅像だったらどうでしょう? ライオンは? キリンなんてどうでしょうか? 台風さえ来なければ、支柱がなくても大丈夫かも知れませんね。 人間はあらゆる動物の中でも非常に重心が高く、重力に対して不安定なデザインにもともとなっています。 しかし、それはさまざまな方向への自由な動きやすさでもあります。 生

    • 正しい方法を教えない方がいい【フェルデンクライス博士に学ぶ#02】

      解説メソッドと呼ばれる方法論は世の中に溢れていますが、フェルデンクライス・メソッドの一風変わった特徴は「正しい仕方を教えない」というものです。 実際、わたしたちは立つのも、歩くのも、走るのも、話すのも、誰かから「正しい仕方」を教えてもらって学びませんでした。 それらは成長する過程で、自然に習得していったものです。 わたしたち自身、自分がどうやって走れるようになったか、また話せるようになったか説明ができません。 それらの学習は全て、脳が自動で行ったものなのです。 モーシェは

      • 子供の学習能力の高さ【フェルデンクライス博士に学ぶ#01】

        解説人間の感覚に関する精神物理学の法則で、「人間が気付くことができる最小の刺激は、すでに受けている刺激のおよそ1/40」というものがあります。 つまり、脳がたくさんの刺激を受けて興奮状態にあればあるほど、繊細な情報を認識できなくなるということです。 これは「ウェーバー・フェヒナーの法則」として知られていて、私たちも日常的に体験しています。 例えば、対向車のフラッシュライトで通行人が見えなくなったり、周りの騒音で会話ができなくなったり、誰もいなくなった教室で時計の音がはっきり

      安定を求めると不安定になる【フェルデンクライス博士に学ぶ#03】

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