子供の学習能力の高さ【フェルデンクライス博士に学ぶ#01】
解説
人間の感覚に関する精神物理学の法則で、「人間が気付くことができる最小の刺激は、すでに受けている刺激のおよそ1/40」というものがあります。
つまり、脳がたくさんの刺激を受けて興奮状態にあればあるほど、繊細な情報を認識できなくなるということです。
これは「ウェーバー・フェヒナーの法則」として知られていて、私たちも日常的に体験しています。
例えば、対向車のフラッシュライトで通行人が見えなくなったり、周りの騒音で会話ができなくなったり、誰もいなくなった教室で時計の音がはっきり聞き取れたりすることです。
子供は大人よりも筋肉量が少ないので、どんなにがんばっても大人ほどには筋肉を緊張させられません。
ですから、日常のどんな動作も努力感が比較的に少なく、繊細な刺激や変化を感じられるので、動きの効率的な学習ができるのです。
「子供は学ぶのが早い。」なんてよく聞きますが、原理がわかれば大人でも子供のように学ぶことが出来ます。
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