えんむすび喫茶館 第7楽章
【革命】
えんむすび喫茶館にて
今までの経緯を話す糸
ウメは糸に対し、彼女は
外見的には大人びているけれど
中身は純粋な少女であり、
心を開いている人には話をするのであり、
ウメは糸が自分に心を開いている事を確信したのでより話を聞き、寄り添う。
「ウメさん、この苺の琥珀糖、
とても美味しいです。初めてお目にかかるお菓子で口に含むとフワッと幸せな気持ちになります。私、こちらのお店居心地が良くて気に入りました。通ってもよろしいですか?」
「いいよ、いつでもいらっしゃいね、
糸ちゃん、続きを聞きたいわ。」
「はい、その後私はなんの決心も無しに
妹の雅子に手を引っ張られて実さんのアトリエに無理やりに連れて行かれたのです。」
糸は再び回想し語り始めた。
雅子は、善は急げという人間性であり、
恋愛に対しては積極的であった。
糸、雅子が女学校が
早く終わったある日、
「あ、お姉様、いたいた、行くわよ!」
「ちょっと、雅子、痛いわ、どこに行くのよ!」
「決まっているじゃない、花村さんのアトリエだよ!」
良い家柄と分かる美少女2人が
無邪気に走っている光景だった。
糸は立ち止まり、雅子の手を勢いよく
振り切った。
「何をなさるの!私、嫌よ!
そんな事出来ないわ!」
糸は大声を出した。
「お姉様のためを思って、」
「こんなの違うわ、それに
実さんだってこんな子供に興味ないわ」
糸は涙をポロポロ流し始めた。
「お姉様、突然ごめんなさいね」
泣いてる糸を慰めている時に
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