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「この一枚」Vol 42 Fictionary Lyle Mays With Marc Johnson And Jack DeJohnette 」

  

2021年 11月27日 のブログ

CMS Records web site  http://cms-records.biz

このブログはCMSレコード HP のブログ http://soboro.sblo.jp/ 「そぼろ」by CMSレコードエンジニア 小宮山英一郎 から、転載しています。



 オススメのアルバムをご紹介するコーナーがこのブログにはあるのですが、今日は久しぶりにそれを書いてみたいと思います。「この一枚」というタイトルで書いていますが、前回が前々回の1年ぶりくらいに書いたわけですが、それからわずか二ヶ月ぶりに書くことになります。

  Lyle Maysといえば、言わずと知れたPat Methenyグループのキーボード奏者にしてPatの相棒として、バンドサウンドの多くの部分を担っていた演奏家です。惜しくも昨年亡くなりましたが、このアルバムは1993年に発表したアルバムです。

 Pat MethenyグループがECMから Geffen Recordsに移籍した頃に出した彼の初リーダー作を私も当時LPで購入していましたが、あれが1983年でした。

なぜこのアルバムを取り上げたのかというと、実はこのアルバムは再生するのがとても難しいです。どう難しいのかというと、ほとんどのオーディオシステムで、良い音で鳴りにくい、、という風に私には感じています。各楽器の定位というか位相の処理が難しいというか、3つの楽器とも音像が大変大きく、すべての楽器の定位が重なっている部分が多いので、各々の楽器の明瞭さを再現するのが容易ではないのです。

 このアルバムを配信で聴いた時、デジタルクロックなど入れず、パソコンのスピーカーで聴いたのですが、なんとも雑然とした音場で、音楽自体も散漫に聞こえていました。それがクロックを入れ、質の良いコンバーターを使い、優秀なパワードモニターを使って鑑賞したところ、音楽の素晴らしさが伝わったのです。

 本来は私の持論として、音質が良くなくても音楽に力があれば、その魅力は伝わる、、という風に思っていました。

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 確かにそういう音源もありますが、このアルバムや、幾つかの作品をオーディオ特性のよいシステムで聴いた時に印象が激変するという経験をしました。残念ながらその逆で、優秀なシステムで聴いたが故に、音質の悪さが強調されて音楽が台無しになる、ということも起こり得ることではあります。

 このアルバムのプロデューサーはPat Methenyで、Co-producerは Steven Rodbyがやっていますし、エンジニアは、Rob Eaton、、つまり言って見れば Metheny ファミリープロダクションによる作品です。彼らが意図して、こういう再生が難しい音響を、あえて作ったのか、偶然の産物なのかはわからないのですが、彼らが親友 Lyle Maysのためにベストを尽くしたことは間違えないでしょう。

 何日も書いていた中国製のDACを使ってこのアルバムを再生してわかったことは、優秀なクロックやコンバータなどを使って再生した時と、かなり近い音場再生ができて、このアルバムの魅力がうまく再生されたということです。たった1万円の機器が、値段を遥かに超えたパフォーマンスを実現していることが、このアルバムを再生することでも確認できました。

 音楽の話をほとんど書きませんでしたが、Marc Johnson と Jack DeJohnette という魅力的な布陣による音楽は Lyle Maysという演奏家の個性を輝かせ、実力を発揮させることに成功しています。1993年というと、もう30年弱前の作品ということになりますが、初期のデジタル録音機の少し木目の荒いサウンドではあるのですが、素晴らしいパフォーマンスの貴重な記録として価値があるものですが、以外と知られていない作品かも知れません。

 みなさんにも、金額だけ高い、似非(えせ)ハイファイではなく、現代の優秀なシステムで聴いていただきたい作品です。

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CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報

トリオHTK 7thライヴ (終了しました)

2021年 11月18日木曜日 at GROOVE 21:00~ 

メンバー 細川正彦 p 高尾英樹 b 川原大輔 ds


細川正彦トリオ ベース 古荘昇龍  ドラム Sebastiaan Kaptein 熊本ライヴ(終了しました)

2021年 10月26日火曜日  大劇会館   〒860-0808 熊本県熊本市中央区手取本町4-1

       

     10月27日水曜日  おくら 〒860-0848 熊本県熊本市中央区南坪井町1−12


〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客2丁目18-10 098-879-4977
大森ひろ"The Drummist" レコ発ツアー 細川正彦p トリオ 加藤雅史ba 大森ひろds(終了)
8月25日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ  〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
 8月26日 水曜日 岐阜 アイランド カフェ 〒502-0911 岐阜県岐阜市北島5丁目3−5 058-213-7505
 8月27日 木曜日 大阪 八戸ノ里 バー蓄音機 〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5丁目6-5 06-4307-0080 中止
8月28日 金曜日 高知 Panchos(パンチョス) 〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1 088-823-0647 中止
 8月29日 土曜日 兵庫 明石 Pochi
 〒673-0892 兵庫県明石市本町1−1−2丁目 ローソンストア100明石本町店 B1F 中止
2021年 7 月 ライヴスケジュール(終了)
  7月14日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ 18:00〜
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
 ピアノトリオ  山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月16日 金曜日 大阪 梅田 ジャズオントップ 19:00〜
  〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町15−17 ACTⅢ 06-6311-0147
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月17日 土曜日 大阪 放出 ディアロード 14:00〜
 〒538-0044 大阪府 大阪市 鶴見区 放出東3丁目-20-21東大阪リビングセンター 4F 090-8141-7309
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月19日 月曜日  名古屋 スターアイズ
〒464-0836 愛知県名古屋市千種区菊坂町3丁目4−1052-763-2636
   竹中優子 as 加藤雅史 bass 細川正彦 piano

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