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詩集

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Wolsの箴言集に捧ぐ (2021 - 2023)
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自由詩  小品集 - 見えざる手

自由詩 小品集 - 見えざる手

一.
雑駁のしじま
哀憐のはざま
何者や行かむ

岩頸のさだめ
茫漠のさとり
何者や聞かむ

春芽はなやぐ花里の夜

一.
祖父らの卒塔婆、緑陰に聯亙す

一.
論理の旋律に美が宿るとき
それは数式の美と寸分違わず
四次に根ざした五次元の
悟り身籠る素粒子降れり

一.
自己存在を探求されるが宜しかろう
無無明亦無無明尽
自己などというものは何れにもあらぬ

一.
松籟を覚えさざめく膚
我が半身鵞

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自由詩  小品集 - 死生観

自由詩 小品集 - 死生観

一.
来迎をもって目を眩ませることもできよう
印を結べば誰しもが救われることもまた真
拠り所に身を寄せ存在を確かめあう
あたたかな溜息と多少のまどろみ
信仰を餌にしてこどもは肥える
オルガンのゆらぎに
泉は煮え立つ

一.
右脳のいたみは悲鳴ではない
かがよう眠気は未熟の悦び
未完の者よ あの頂には
はるかな空が在るだけでよい
迷える者よ あの最果てでは
種子の歌唄が聴こえればよい

一.
波濤に

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