過去の後悔と現在、そして未来

膝が痛い

痛いから自主練が出来ない

おそらく3日前にしたバービーのせいだ

たった30回しただけで3日間の練習が飛んだ

思えば40歳越えた頃から体に「ガタ」が出るようになった

30代でジョギングにハマった頃は毎日15kmとか余裕で走ってた

それがここ数年、何日かやるとふくらはぎが痙攣するようになった

その以外でも痛みや歪みを感じる事が時折ある

そんな自覚症状のあるこの年齢になった今、僕はラグビーが人生で一番上手くなっている

元々パスが得意でなかったのに平均くらいのレベルになって

全く踏めなかったステップが踏めるようになった

毎日練習して

自己分析して

改善されていく

練習に集中しているからだ

その自主練が体の痛みなどで制限されている

それが悔しい

「体が動かない」事が悔しい


最初はこれだけだった

でも、それとはまた違う悔しさも出てきた

今一番ラグビーが上手くなってきてると同時に

今一番ラグビーが楽しい

これが、悔しい

40過ぎてようやくラグビーの楽しさを知った事が本当に悔しくて仕方がない

なんで僕は現役時代にラグビーを楽しめなかったのか

いや、それ以降の大学引退から今までも

なぜラグビーから遠ざかっていたのか

悔しすぎる


話は少し変わる

僕には幼なじみがいる

小中と同じチームでサッカーをやっていた仲間だ

彼は大学までサッカーを続けて教師となり高校のサッカー部で監督になった

彼は就任当初、いわゆる熱血監督で会う度にチーム状況などを聞くのが楽しみだった

しかし数年後、学校の都合で陸上部の監督になった

そこから彼は指導者としては「腑抜け」になった

気持ちは理解できる

子供の頃からずっとサッカーに関わってきたのに30代でそれを奪われたのだから

しかし、そのまた数年後にサッカー部監督に返り咲いた彼は「腑抜け」を続けた

そうして、彼の話がつまらない時期は続いた

その間に、僕はコーチングを勉強し始め動画を作るまでのめり込んだ

それを、彼には言えなかった

コーチングなんて、腑抜け指導者に一番縁遠いモノだ

彼にそれを言えずまま、会う事になった

しかし、数年ぶりに会った彼から驚きの言葉を聞く

「最近、指導が楽しくなってきた。怒鳴るのも怒るのもやめて選手に色々と任せてる」

彼は「腑抜け」から脱却していた

しかも、僕の目指すコーチングと同じスタイルになろうとしていた

めちゃくちゃ嬉しかった

続けて、彼に心境の変化の理由を聞いた

「これまでの教え子のほとんどが卒業後にサッカーを辞めてきた。それは凄く寂しかったけど、ずっと見て見ぬ振りをしてきた。でも、もしかしたら自分が変われば彼らはサッカーを続けてくれるじゃないか。これからもサッカーを好きでいてくれるんじゃないか。そう思って、思い切って自分を変えた。」

僕は幼なじみとして、同じ指導する立場として、涙が出るほど嬉しかった


話を僕の悔しい気持ちに戻す

僕は、彼の腑抜け時代に教えていた選手と自分を重ねた

もちろん僕のお世話になった指導者の方々は腑抜けではなく、情熱を持って指導してくれた

ただ

僕は「やらされていた」

だから、全然楽しくなった

その楽しさを引退から20年も後になって

体にガタがくる頃になって初めて知った

今からでもラグビーは上手くなる

それはこれからも続ける

けど、現役を含めた二十数年の「気持ち」は絶対に取り戻せない

僕はこれまでの人生に後悔はほとんどない

ほとんどなかったのに

ここにきて

ラグビーで

こんなに悔しい想いを持つなんて思いもしなかった


でも、絶対に時間は戻らない

それなら自分が出来る事って何?

それは、僕の幼なじみが教えてくれた


ラグビーを好きになってくれる子供を増やす


これが、ラグビー塾を創る理由

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