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【名古屋日帰り旅行2/3】愛知県美術館

絵を見るのが好きなので、初めて訪れる場所ではまず美術館捜しをする。
グスタフ・クリムトが大好きなので、彼の絵が展示されている愛知県美術館へ。

ラースロー・モホイ=ナジ 無題『バウハウス・マイスター版画作品集』より 1923年

HPで予習していてもこれといった心惹かれるものがなかったのだが、入ってそうそうこの絵にくぎ付け。モンドリアンを彷彿とさせるデッサンと色使い。版画だから筆使いと言わないのだろうが、繊細な色の重ね合わせの妙にうっとり。拾った画では上手く伝わらない本物が発する圧倒的な存在感。これだから美術館に行くのが止められない。

国立西洋美術館にもあるようだが、アルブレヒト・デューラーの「メランコリアⅠ」1514年

右上にある魔法陣内にある列の和がどれも同じ数字。悪魔的な精密さと醸し出される雰囲気から目が離せない。


百瀬寿(ももせひさし)

展示されていたのは「Square-NE XIV: Twelve Stripes E」 1987年作。四畳半はありそうな壁一面にこの美しいグラデーションをえがく絵が一枚。これも画像ではとうて伝わらない絵画そのものが放つ神々しさに息をのむ。

クリムトに行く前にすでに大満足。ピカソの青青の時代の作品「青い肩掛けの女」をフンフンと眺め、いよいよグスタフ・クリムトの「人生は戦いなり(黄金の騎士)」

グスタフ・クリムト「人生は戦いなり(黄金の騎士)」1903年

美術館によっては絵がガラスケースに収められていて、遠い上にガラスの反射などによって筆使いがよく分からないことがあるが、ここの美術館は絵を目の前で堪能できた。空いていたし、静かだし、このまま絵の前で1時間でも2時間でも過ごしていたかった。クリムトの描く絵の「黄金色」はどうしてこうも美しいのだろう。息が止まるような美しさだ。

この絵はアルブレヒト・デューラーの「騎士と死と悪魔」を参考にしたと言われている。

アルブレヒト・デューラー「騎士と死と悪魔」1513年

今回の旅行のメインは徳川美術館だったが、私から見た「美術館」としての評価は断然、この「愛知県美術館」が上だった。クリムトは言うに及ばず、ラースロー・モホイ=ナジや百瀬等を知ったことは望外の喜びだった。

ミュージアムショックで購入した葉書とマグネット

もう一つ「愛知県美術館」の私の評価を高めたのがこのマグネット。クリムトの「女三代」。幼子を抱く母の幸せそうな顔。いつかこの絵の実物が見たい。

「愛知県美術館」、名古屋に行く機会があったらまた必ず訪れたい。

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