R2年度小学校教員資格認定試験一次試験 論述(科目Ⅳ)
R2年度一次試験の論述科目(Ⅳ)を振り返り、論述対策を考えていきます。
科目(Ⅳ)は、今回試験制度が変更になり、新しくできた科目です。試験制度変更の概要はこちら←
科目(Ⅳ)とは
概要資料によると、旧試験の2次試験のうち口述試験(面接)だった部分の一部が、科目(Ⅳ)に置き替わっています。
目的は、
「教育者としての使命感や責任感、児童理解等、教員として必要な能力と適正の全般に関する論述試験」
となっています。この部分を読んで、私はこの本がいいかな、と思い使っていました。試験前は文字数がわからなかったのでもっと長い文章を書いて練習していました。
やはりここでも「学習指導要領」が!
さて、R2年の問題←を見てみましょう。
問1では「道徳教育」が、問2では「学級経営」がテーマでした。文字数はそれぞれ400文字。試験(Ⅲ)+試験(Ⅳ)=120分で書きます。体裁は、横書きの原稿用紙だったと記憶しています。
中身を見てみると、問題文冒頭にあるとおり、「小学校学習指導要領では」とあります。論述でも要領からの出題だったのです。
では、問1に焦点をあてて見てみましょう。
学習指導要領における道徳教育の具体的な記述は、
総則 第1章「小学校教育の基本と教育課程の役割」2の(2)2段目かと思います。
ココ↓
学校における道徳教育は,特別の教科である道徳(以下「道徳科」という。)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳科はもとより,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,児童の発達の段階を考慮して,適切な指導を行うこと。
↑を理解していれば、論述400文字は書きやすかったかと思われます。
問1を見て「落ちた」と思った
しかし、実は、試験の時、問1を見て「あ~学習指導要領の道徳、思い出せない…こりゃ落ちたわ~」と思いました。
学習指導要領に、道徳教育についてどこにどのように書いてあったか、思い出せなかったのです。道徳はノーマークでした・・・
ただ、道徳は「要」で、他の教科等との関連が大切だって書いてあったなあ、とぼんやり思いました。ぼんやりの部分を教室活動の事例を挙げて、なんとか指定の文字数を埋めました。←おそらくギリギリの点数で合格したと思われます。
内容はさておき(汗)、合格をいただいた理由は、
文章がそこそこ書けていた
からかなあ、と思います。
実は私、某大学で、大学生対象の文章指導をしています。レポートや論文を書くための授業の一貫です。その経験が、今回の試験に幸いしたと思われます。
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