見出し画像

ここら辺の土壌は粘土質。雨が降ったらドロドロ、晴れた日が続けばカチカチになる。
ドロドロになってしまうが雨上がりが掘りやすい。ちょっと厄介な土。

ユンボは使わずシャベルで穴を掘り、その穴に27個の束石を設置していく。
その前に建物の水平・高さ・位置の基準となる遣り方(やりかた)を作る。

「遣り方」という言葉は今回初めて知った。YouTubeで小屋づくりに関する動画を見ると結構出てくる。建築現場でもよく見かける。
今まで目に留まらなかったものがやたら目につく。

まず、建物を囲うように周りに16本の杭を立て、水盛り管で水平の位置を測る。水盛り管は水を張ったバケツと透明のホースを使った。
ホース先端の水面がバケツの水面と同じ高さになる原理を利用したもの。

真ん中に水を張ったバケツを置き、ホースを入れ、空気が抜けるまで水を吸う。これがなかなか上手くいかず何度も失敗し、作業した夫はおかげでたくさん水を飲んでしまった(苦笑)

杭までホースを持っていき、水面の位置に印を付ける。その水平の位置から土台の高さを印す。この高さに合わせて板(貫板)を渡し、黄色い水糸を張る。この水糸が建物の位置となる。重要な工程だ。

枠のタテ・ヨコの長さを設計図通りに合わせる。当り前だけど四隅は直角にならなければいけない。これがまた大変。ピタゴラスの定理を使い、測っては計算、測っては計算を何度も繰り返しやっと完成!
時間かかったー。けどここ大事。

水糸が交差する真下に束石がくるように水糸を張っていく。これで遣り方は完成。

根気のいる作業がまだまだ続きそうだ。トホホ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?