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遣り方を作り終えたのでいよいよ穴掘り作業を開始。
粘土質の土壌のため、なるべく雨上がりの掘りやすい日に一気に掘る。

穴の深さは束石のコンクリート上部が15cmほど出るくらい。
束石の高さが45cm、底に砕石を10cm入れるので40cmほどの深さになる。
広さは約30cmの正方形。かなりの大きさだ。しかも27個分。想像しただけでもおそろしい。

水糸が交差する真下に掘る。
スコップで掘り進めるといきなり根っこに遭遇。細いものは剪定ばさみでカットできるが、時々太い根がお目見えする。ガーン!
これらはノコギリで地道に除去。

下を見続けながらの作業で首や手がとても疲れる。夫は土の上に腹ばいになりながら作業している。

一つの穴を掘るのに大変な労力。
移動するときは空中のタテヨコに張られた水糸をまたぐか下をくぐる。
まるでレーザー光線に当たらないようにするかのよう。
靴底には重いドロが付く。歩くたびにドロの量が増えていく。しかも斜面。苦行だ!

一日が終わるとヘトヘトになる。初日は要領を得ないため3個ほど。
次の日は4個、日に日に作る量が増えていった。

お次は穴底の土を転圧し、砕石を入れてまた転圧する。
転圧とは重いもので何度も叩いて地面を固めること。

道具は夫がネットを参考に自作。
丸太を杭で両脇を挟んで固定。両脇の杭を持って叩いて転圧していく。
重労働なのでこれは夫にお任せ。しばし休憩。ふぅーっ。


そして重さ40kgほどある束石をその中へ落とし込む。
これも至極たいへんな作業。二人で手で持ち上げられない。ムリムリ。
あれこれ思案した結果が次。

①ブルーシートの上に横に寝かせる。
②シートの端を持ち穴の近くまでズルズル引きずる。
③そのままストンと穴に落とし込む。

なかなか上手くいったぞ。いいぞいいぞ。その調子だ。

壁にぶつかったとき、互いに違う意見をぶつけ合う。
他人だったら遠慮がちに言うところだが、夫婦なのでどストレートに感情をあらわにする。何度も喧嘩をした。何度も気をつけようと互いに誓った。

同じ目標に向かって真剣に動いているからこそかもしれない。
きっといいものができると信じている。


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