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還暦に近い夫婦が森にタイニーハウスを建てようとしている。
こんな歳になって何でこんなことしているんだろう?とふと思うと笑けてくる。

子供たちはこんな親を見て育ってきたせいか何をしようと驚かない。
幼いころ家族で何度もキャンプをしに行ったことがあるが、大きくなってからは虫が苦手になり、このフィールドを見に来たのは1回だけ。
仕方ないか、二人とも社会人で忙しいし。でもちょっとさみしい。

さてさて、やっとこさ束石を置いて一息ついたところだが、これらを正確な位置に移動させなければいけない。

水糸が交差する真下に束石の中心がくるように、「下げ振り」という錘(おもり)を使って位置を微調整する。


これがまた難しい作業で、下げ振りに付いてる糸がクルクル回るわ下げ振りも揺れるわで、やっていくうちに自分の目が正しいのかどうか分からなくなるほど。
おまけに水平になっているか同時に水平器を使って確認しなければならない。

束石をちょっと動かすと、ずらし過ぎたり水平でなくなったりする。
前後左右にそれを何度も繰り返した。1つ完成するのにとても時間がかかった。

正確さにこだわりすぎるとなかなか前に進まない。
しまいには、ん~こんなもんだろうといい加減になっていった。
あきらめも肝心!笑

お次はコンクリートを流し込んでガッチリ固定させる。
前回のような細かい工程はなく、今度は体力と時間との勝負だ。


セメントと砕石と砂が混ざったものに水を加えてよく混ぜ、束石の周りに流し込む。
この混ぜる作業が人力だと(アラ還にとって)とてもキツい。

ホームセンターにセメントを買いに行ったとき、親切な店員さんが「かくはん機を使ったほうがラクですよ、レンタルありますよ~。」とナイスアドバイス!とても助かったー。感謝感激雨あられ。

捨ててもいいようなボロボロ服に着替え、いざ出陣!
かくはん機自体が重く、それをずっと持ちながら混ぜる作業は私にはムリなので夫に託した。

出来上がったものをバケツに入れ束石の周りに流し込む。
かき混ぜたら固まらないうちにすぐに流し込む。時間との戦いだ。 
ミキサー車を見かけると共感を覚えるのは私だけ?笑

水を含んだドロドロの土の上を歩きながら、水糸をまたいで何度も滑りそうになりながらバケツを運んでせっせと作業した。
やっと終わった!ふーっ。二人ともセメントだらけになった。

あとはコンクリが乾くのを待つだけ。どうか雨が降りませんように。

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