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ビジネスの教訓から考えたApexLegends経験者としての振る舞い

バトルロイヤルゲーム『ApexLegends(エーペックスレジェンズ)』、プレイして1年ほどになりますが、まだまだ楽しんでます!

今回はシーズン7で追加されたクラブから考えたApexLegendsの経験者が後進プレーヤーにどのように振る舞えばいいか? をお伝えしようと思います。

まずは最近のApexLegendsについて触れておきましょう。

6ヶ月連続でゲーム配信視聴時間がぶっちぎりの日本一です。もちろんこれはコロナ禍で巣ごもり需要が高まったことが大きいです。ゲーム業界全体が好影響を受けていますが、その中でもApexLegendsは特に恩恵を受けています。

(ApexLegendsの今期は5億ドルの売り上げ予想。今後は10億ドルも視野に入ってるそう。稼ぎすぎ〜!)

誰かがプレイしていたり、話題にしている"空気"というのは案外大事で、視聴時間が長かったりSNSでの言及が多いと、プレーヤーが動画を視聴する・遊ぶモチベーションを上げ続けることになります。さらに2021年にはNintendo Switchとスマートフォンでもリリースされる予定となっているので『Apex旋風』とも言える勢いは当分続きそうです。

そんなApexLegendsですが、最近アップデートがありシーズン7を迎えました。キングスキャニオン、ワールズエッジに続く第三のマップ『オリンパス』が追加され、新たなキャラクター『ホライゾン』が登場しました。

初級者と共に成長するクラブに所属

さらにシーズン7では『クラブ』が追加されました。クラブは他ゲームでいうクランのようなもので、ゲーム内に作られたクラブに所属しているメンバーと交流ができます。

僕はTwitterで交流のあった、らいちさんがオーナーのクラブtkgに身を寄せています。自分自身が強くなる、そして後進のプレーヤーに手ほどきして強くなってもらう、という方針に共感したので参加させてもらうことにしました。設立当初からきちんと方針を打ち出していてリーダーシップ高めのオーナーさんです。

僕はApexを1年以上プレイしてきて、そこそこの知識と経験を持っている自覚があります。

初心者に教える機会のあるクラブに所属することになって、ふと「ApexLegendsを教えるってなんぞや?」という疑問が起こりました。ひとまず自分が知っている知識を教えればいいかなーと考えていましたが、そういうわけにもいかないことにすぐ気が付きました。

機長操縦時の墜落事故率が高い話(経験者がすべて正しいわけではない)

航空機の統計を見ると、機長が操縦桿を握っているときと、副操縦士が操縦桿を握っているときでは、機長が操縦桿を握っているときのほうが、はるかに事故が起こりやすいってことがわかったんですね。微妙に起こりやすいんじゃない。はるかに起こりやすいんです。
山口周さんの講演会記事より

唐突ですが著作家の山口周さんの講演会を紹介します。講演会の中で「KYたれ(空気を読まずにいろ)」について語られている時に出てきた機長と飛行機墜落の話。

航空機は機長が操縦している時に墜落する確率が高いそうです。理由は副操縦士が操縦しているときは機長が副操縦士とコミュニケーションをとることできちんと確認してフライトできるから。反対に機長が操縦している時に誤りや異常があっても副操縦士が機長に向かって指摘しにくいため墜落事故が起きやすい。

機長は航空機のプロなので安心してフライトを任せられると思いがちですが、人間ですから間違えることもあります。

※ちなみに航空機が墜落する確率は自動車より低いので安心(?)してください。航空機は0.0009%(8200年毎日乗って1度墜落するかどうか)、自動車 48%(日常的に運転する人が生涯で遭遇する事故の確率)とのこと。紹介したのはあくまで墜落した時の話です。

ビジネスの教訓をApexLegendsに当てはめてみる

この飛行機操縦の教訓ってチームで行うあらゆる活動に適用できると思うんですよ。もちろんApexLegendsでもそうです。

ApexLegendsでは経験者が試合をリードしていきます。「アイテムを漁り終わったらあちらへ行こう」「二つのチームが交戦してるから漁夫の利を狙おう」などパーティにオーダーを出します。しかし経験者の指示に従っているだけでは常勝できないのがApexの面白いところ。経験者といえども判断を間違えればサクッと倒されます。上手いプレーヤーの配信を観ていてもそうですよね。

試合で勝つために重要になってくるのが報・連・相(報告、連絡、相談)。たとえ初級者がいるパーティでもそれは変わりません。「あの建物に敵が見えた」「移動に遅れている」など、初級者からの情報にも配慮する必要があります。そもそもとっさに言葉が出てこないのが初級者。そこは経験者がカバーしましょう。

初級者の報・連・相は経験者からみると拙いものだと思います。でも、それをどう捉えるかが重要。

初級者はいわば航空機の副操縦士です。経験者はもちろん機長。となれば僕が言いたいことはわかりますよね。

経験者である機長ばかりが航空機の操縦桿を握っていると墜落の確率が格段に高いのです。ならば副操縦士である初級者の言葉にも注意を払うことが肝心なのです。

1400年前の古典でも推奨されていた"初級者の助言を受け入れること"

貞観政要(じょうがんせいよう)という約1400年前の中国の古典があります。

これにも経験者と初級者の関係について同じ教訓が書かれています。

貞観政要とは唐の皇帝 李世民(太宗)が臣下と交わした政治上の議論や問答がまとめられたもので、最近ではAPU(立命館アジア太平洋大学)学長の出口治明さんがリーダー論の文脈で勧められていました。その中で良いリーダーの条件は部下からの遠慮ない指摘を受け止めることだと言います。

(名君と呼ばれる人にはどのような条件が必要か?)②臣下の「諫言(かんげん)」を得たこと
太宗は、諫言する部下を積極的に登用していました。諫言とは、上司の過失を遠慮なく指摘して忠告すること
です。『貞観政要』に登場する太宗の側近は、魏徴(ぎちょう)をはじめとして、太宗を数えきれないほど諫(いさ)めています。後述しますが、太宗は、自分を殺そうとした人物さえ、その能力を認め、側近として任用しています。臣下の忌憚(きたん)のない諫言を聞き入れることで、裸の王様にならないように努めたのです。
太宗は、臣下の諫言を積極的に受け入れ、彼らの批判に耐えることで、自らを鍛え上げていきました。
30代から成長したい人が持つべき「3つの鏡」

機長と副操縦士の関係と同じように、皇帝と臣下においても遠慮や忖度が組織の活動を鈍らせるのは想像に易いでしょう。(臣下を初級者とするのは少し無理があるかもしれませんが)

経験者が初級者の助言をきちんと受け入れる。初級者は相手が経験者であっても臆せず進言する。円滑なコミュニケーションが物事をうまく進めるのに重要ということがわかります。当たり前といえば当たり前ですがこれがむずかしい!

驕らず、臆せず、楽しむ!

僕たちは物事についてそれなりに知識も経験も増えてくるとついつい横柄な態度をとってしまいがちですし、逆に知識も経験もない時期は極端に謙遜してしまいます。

経験者は憧れの的で、未経験者は下に見られることが多く、お互いがそういった態度をとってしまうのは仕方のないことだと思います。とはいえここまで読んでくださった方は、知識や経験が全てでないことを知っています。

振り返ってApexLegendsでは僕は経験者にあたります。知識や経験があるからといって一方的に伝えるのではなく、人それぞれの状況に合わせたアドバイスを心がけようと思いました。さらに、一緒にプレイするのであれば指摘なども真摯に受け止めて、双方が気持ちよくゲームをプレイできる環境を作ろうと思います。

自分の経験に驕らずクラブのメンバーと切磋琢磨しながら充実したApex生活を送りたいですね。


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