虫歯の本質を捉えよう

こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
今日はこちらのテーマです。

本質を捉えるとは？

歯医者に来院される患者さんの多くは、治療が終わったら終了！と言った認識の方が残念ながらまだまだ多いのが現状ではないでしょうか？
私たちはもちろん患者さんのお口の中の疾患を治療し、健康な状態へと導く必要があります。ですが虫歯は削って詰めたらOKというわけではありません。
私たちは疾患の本質をきちんと理解しておく必要があると私は思っています。
これは虫歯に限ってではありません。もちろん歯周病も同じです。

本質とは何か？

今回私がお伝えしたいこと。この本質とは、疾患の本質です。お口の中の疾患をきちんと治し、今後再発を防ぐために、一番大切なのは何でしょう？
疾患がおきた原因を理解してお口の中の環境を整えていくための治療こそが
一番の本質ではないでしょうか？

私たちも理解してきちんと伝えよう

治療の必要性や治療内容の説明など、日々患者さんに携わりたくさんのコミュニケーションをとっていると思います。
そのなかで先述したような、本質をきちんと捉え、疾患をなくすために必要な治療をみなさんはお伝えしていますか？

以前私はこんな話を聞きました。

「昔から歯医者には随分通っているんだけど、お口の中がボロボロで…」
よく話を聞くと歯科医院通院歴は長くその都度治療してもらっていたようですが
若くして奥歯は数本歯がない状態でした。

「随分歯に悩まされてきた」とその方は話していました。

歯科衛生士である私はプライベートでも歯の相談を受けることが多々あるのですが、その時に状況を少しでも理解したく、話を聞きますが、私はいつも歯科医院と患者さんのミスコミュニケーションの多さを感じます。

これは歯科医院がきちんと説明していないわけではありません。
状況を伝え同意のもと進めているのですが、お互いにきちんと理解できているかの確認までは納得のいくようにコミュニケーションが取れていないのだろうと思います。

一方こんなこともありました。
久しぶりに再会した友人が少し体調を崩し、病気を患っていました。
友人は自分の体の状態や病気に関して詳しく理解しており、今後どうしていくのかと言った話までしてくれました。

最近私はよく思います。
多くの人は自分の体のこと健康に関しては関心があり、難しい病気であれ自身のことをきちんと理解してある方は多くいます。
ですが歯に関してはどうでしょう？
自分の歯が何本あるか？お口の中のリスクがあるか？そんなことを理解している人はどれくらいいるでしょう？

やはり目に見えない部分特に歯に関しては健康と直結していると言った認識は薄く、お口の中の健康の重要性が伝わりきれていない現状をとても実感します。

だからこそ私たちはきちんと本質に目を向けて
多くの人に知ってもらう必要が、もっともっとあるのではないかと思っています。

お口の中全体を診る大切さ

患者さんによっては希望される治療の選択は様々で、歯科医院と患者さんそれぞれが同意の上治療を円滑に進めていくことが望ましいです。
その為には、患者さんの口腔内全体を診て治療計画を立てることが重要だと思っています。

たとえば、体の健康診断に言った際に、「胃だけ見てください。」なんていう患者さんはなかなかいないですよね？ですが、歯医者はどうでしょう？
「虫歯の治療できたんだから、他のところは大丈夫です。」という患者さんも少なくはないです。この意識を大きく変えていく必要があると私は思っています。
お口の中の健康は、体の健康にもとても大きく関係しています。
そのための私たちの関わりや伝え方はとても重要です。

診断は歯科医師が行うものですが、私たち歯科衛生士も理解し、患者さんにお伝えできるだけの知識を持っていることは医院全体の大きな力になると思います。

一人でも多くの歯科衛生士さんに共感いただけたら嬉しいです。