
作成ソフト向け『実用クロスワード辞書』を公開します
この記事の概要
● クロスワード作成ソフト用の《単語データ集》をダウンロードできる
● デフォルトの辞書を本辞書に置き換えて使用する
● 現在の収録総数:21,727 語
こんにちは。クロスワード作成ソフト「Crossword Builder(クロスワード ビルダー)」開発者のタカヒロ(@SideRoll_JP)です。
最近はココナラにて「クロスワード制作サービス」を提供し、ありがたいことにご好評をいただいてます。
さて、そんなフリーソフト「Crossword Builder」ですが。
クロスワードパズルを作っていて、「言葉の検索結果が多くて、リストから選べないよ~」なんて思ってはいませんか?
できればもっと効率よくクロスワードパズルを作りたいですよね。そもそも語彙力に自信がないなら、なおさらです。
この「実用クロスワード辞書」を使えば、もっと効率よく言葉を組めるようになりますよ。
じつはこの辞書、クロスワード受注制作のために私が日々編集している「言葉のデータ集」でして。今回、思い切って公開します。
作成ソフト屋が辞書をリリースするのは、もはや自明の理なのではないかと・・・
— タカヒロ (@SideRoll_JP) April 6, 2022
使い方によってはいろいろ活用できてしまうので、どうか悪用厳禁でお願いしますね。
辞書の効能
Crossword Builder で、標準の辞書から「実用クロスワード辞書」に切り替えて検索した一例です。
検索語数は 664 から 51 へと大幅に減ってしまいましたが、聞き慣れた言葉がずらりと並ぶようになりました。

(実用クロスワード辞書 2023.2.8 を使用)
辞書公開の背景
検索 / 交差検索 / くしざし検索は Crossword Builder の主要機能ですが、「言葉の検索結果を絞りたい」といった声が昔から少なからずあったんですよね。
それもそのはず。同梱の検索用データ「豚辞書 第14版」(著作者:ぶたさん)のドキュメントを読むと、その理由をうかがい知ることができました。
―― 結果として豚辞書には多彩な用語が含まれる事となりました。
人名(架空・実在)、地名(架空・実在)、枕詞、格言、諺、金言、慣用句、慣用的言い回し、古語、死語、漢語、外来語、外国語、専門用語、学術用語、隠語、現代語、流行語、略語、擬音語、擬態語、古典漢籍よりの引用抜粋、誤用表現、書籍名、作品タイトル、題名、曲名‥‥等々であります。
20万語を掲載し〈網羅性〉を重視するのが「豚辞書」なら、
言葉の〈厳選〉を重視するのが「実用クロスワード辞書」。
そんなコンセプトで辞書を編集・公開しています。
気になる仕様は次のとおりです。
辞書の仕様
「実用クロスワード辞書」は小学生 ~ 高校生くらいの解き手を想定し、言葉を独自に採択しています。
ファイルの中身はこんな感じです。
# NAME: 実用クロスワード辞書
# COPYRIGHT: Takahiro (SideRoll)
# NOTICE: 無断転載を禁じます
# DATE: 2023-2-8
あい
あいあい
あいあいがさ
あいあん
あいいろ
あいうち
あいえんか
あいかぎ
あいかた
あいがも
あいがん
あいきどう
あいきゆー
言葉の収録範囲
● 普通名詞、国名、都道府県名(いずれも 2 ~ 6 文字)
● 収録総数:21,727 語(2023.2.8)
● ひらがな表記
※ 7 文字以上の言葉、専門用語、人名、地名、多くの固有名詞は未収録です
※ カギ(ヒント文)、漢字表記、言葉の意味等は含まれません
対応確認済みソフトウェア
● Crossword Builder(クロスワードビルダー)
● クロスワード ギバー
● Crossword Compiler(要加工。私は現在このソフトを利用中です)
免責と注意点
そもそも「実用的な言葉」の定義は作り手により異なります。万人にとって完全なデータ集とはなりえない点をご了承ください。
どちらかといえば、ライトな使い方を想定しています。必要十分な語数と感じるかたがいる一方で、以下のかたは注意が必要です。
● パズル制作を生業としているかた
● パズル制作会社への寄稿や投稿が目的のかた
● ナンクロの制作が目的のかた
謝辞
編集にあたり、以下の辞書・辞典を参考にさせていただきました。
○ ぶたさんの辞書ファイル ※言葉のソースとして
● 豚辞書 第14版(ぶたさん, 2001)
● 豚dbデータ集 公開最終版(ぶたさん, 1998)
○ オンライン辞典 ※新語の補填用として
● ウィキペディア日本語版(ウィキメディア財団)
● デジタル大辞泉(小学館)
● 精選版 日本国語大辞典(小学館)
編集中に疑問が生じた場合には、以下の辞典を参照いたしました。
● クロスワード辞典 初版(ニコリ編, 波書房, 1991)
● 記者ハンドブック 第14版(共同通信社, 2022)
言葉の表記ゆれは、以下の辞典を基準に統一いたしました。
● 広辞苑 第七版(電子辞書版, 岩波書店, 2018, 2019)
編集にあたり、以下のソフトウェアを活用させていただきました。
● Mery 3 (Kuro 氏)
● Cassava Editor (あすかぜ 氏)
● WinMerge (@winmerge_jp)
よくある質問
Q. 著作上の懸念はありませんか?
A. 言葉の取捨選択の基準は、パズル制作者である私の経験則に基づいています。独自の判断基準(オリジナリティー)を設けることで、透明性を担保しています。
+1,900語くらいで、ひとまず区切りが付きました。
— タカヒロ (@SideRoll_JP) June 18, 2022
約1割の増強。
採用するか否か、判断にリソースを持ってかれるんですが、なんとか。
Q. 言葉の追加予定はありますか?
A. 私も利用するデータのため、今後も不足分の言葉を追加していく予定です。もしご利用者が増えたら、よりリソースを割くことができます。ぜひご活用ください。
【 辞書ファイル ダウンロード 】
ここから先は、3 つの辞書ファイルのダウンロードリンクとなります。
❶ オリジナルの辞書を作るためのテンプレートファイルです。
❷「国名」「都道府県名」を掲載した辞書ファイルです。
❸「実用クロスワード辞書」本体。普通名詞を掲載した辞書ファイルです。
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