アンドロイドと奴隷と私
えんじろうは日本生まれの日本育ちなので、本物の奴隷というものを見たことはないですし、それを扱う側の感覚も判らない(つもり)です。でもドラマやアニメなどでは割と、出てきますよね。
そしてこの頃はAIの進化により、汎用型のアンドロイドが人間社会で業務を営むような時代は迫っているのだと思います。
今回はそんな未来っぽい話をあれこれ考えてみます。
奴隷とは?
重い言葉だと思うから、しっかり意味を調べるところから始めます。
今回扱うのは1の意味ですね。2は「えんじろうがオカリナの奴隷だ」という使い方をするときの話ですね(笑)
さて、1の意味を要約すると他人の所有物であり人権はないということですね。同じ人間に生まれてきたのに実にとんでもないと、嫌悪感を感じる方が大半だと思いますが・・・。
権利のありか
子供がカブトムシを捕まえるとき、捕まえたカブトムシの権利なんて無視しています(虫なだけに・・・いやいや)他の子どもとのやり取りでは「これは僕のカブトムシだぞ、君にあげるわけ無いじゃん」と権利を主張したりして、もう完全にその子の所有物です。
信じられないことに(ってか信じたくないことに)人は人間に対しても、そして大の大人であってもこういった扱いができるということですね。
人間はその対象を「同じ人間」と思うのかどうかで、この判断が決まるのではないかと思います。いや人間を抜きにして「同じ」というカテゴリーに入れるかどうかで結果が変わるのでしょう。
相手が虫であった場合も「同じ生き物」としたら権利を想像できるのです。えんじろうのように「同じ星の子」と思えば、生きてすらいないはずのオカリナにも権利を見いだせるのです。
差別は良くないとか言いながら、何でもかんでも差別をしないままだとすべてがひとつの塊となってしまう。全部が「同じ存在」だと考え始めると、何もかもが自分の一部だから、その何もかもというものが意識(認識?)できなくなってゆく。そうなるともう言葉の区別も要らなくなって、そこは自分だけしかないと感じる世界になるのでしょう。これって脳が障害された場合に起こることがあるようです。特に左右の脳が分断されたときだったかな?
だから差別というか区別も必要だし、やっぱりなんでもそうですけど程々にねってことになっていくのでしょうね。
可愛そうという心
権利の感じ方は判りました。
権利が認められていないと感じたとき、人間の場合は疎外感とか悲しみとか怒りとか、いろんな感覚を抱くと思います。そしてそれを見た周辺の人の中には、権利が侵されている人を「可哀そう」と思う人もいることでしょう。
その人は奴隷の所有者を名乗る人も奴隷とされる人のことも「同じ」という認識をしているからです。当然所有者を名乗る人物とそれを見た人の間で違う認識を持っているから、見え方が違うんですよね。
じゃあ本題に入りましょう。
アンドロイド
なんとなく使っているアンドロイドという言葉ですが、今回のはスマホのOSのAndroidの話題じゃありません。
これも定義を調べると驚きの事実が!
まさか直訳で「男性もどき」だったとは驚きました。まあ今回は人型のロボットという現在の意味で使うんですけど。
完成は近いのでは?
アンドロイドの研究はどんどん進んでいるようで、AIと組み合わされれば人の意を汲み取って、使用者に都合の良いように動いてくれたり会話をしたりと、人間のサポート役として社会に現れる日も近いように感じます。
ドラえもん、古いけどアトム、からくり人間コロ助とか、現代でもイブの時間とか、アンドロイドをテーマにしたSF作品がたくさんあります。
そしてAIというものがここまで実用的になった現代だから、ロボットに搭載されることで一気に「人間もどき」としての完成度が上がってしまうように思います。
なぜ作るのか?
えんじろうの楽曲の中に「ピュグマリオン」という曲があります。
ギリシャ神話の主人公ピュグマリオンが、理想とする女性像を彫刻し続けている姿を描いた曲なのですが、やがてピュグマリオンはその彫刻に恋をしてしまうんですね。来る日も来る日も声をかけたり食事を与えようとしたりする姿を見た美の女神が、その彫刻に生命を吹き込みガラテアと名付けてくれて、彼らは結ばれたというお話です。
人はいつだって何かを探し求めていて、何かを作り出そうとせずにはいられない存在なのかも知れませんね。えんじろうもふと浮かんだときには、その曲を現実世界に召喚せずにはいられなくなり、完成するまで作っては修正をし続けます。入り込むと朝始めたらご飯も食べずに夜になることもありますし、相当トイレを我慢していて膀胱が痛くなっている~、なんてこともあります。
そういうなにかがあるのでしょうね。
だからある意味彫刻家のピュグマリオンである研究者たちも、やり始めてしまったらやめられない止まらない。やっぱりアンドロイドを作り出し、それを人と同じ科それ以上と思えるまで磨き続けてしまうのではないかと思います。
その先がどうなってしまうのかは別問題なってしまうのでしょう。好奇心?何かそれとも違うような・・・。
未来の方向
ではその先はどうなってゆくのでしょうか?「んなこと判るかい!」というのが全てですが(笑)
QOL向上
QOLという言葉がありますね。生活の質という意味ですが、アンドロイドの目的で一番期待するのはやっぱりこれですよね。
洗濯機も掃除機も、一度手にしたら手放すことはできないほどのQOL向上をもたらしました。そりゃあもう戻れないほどに。人間って昔からそういうものを作って共有して歩んできているんですよね。
AI搭載アンドロイドが実用化された世界では、障害者の介助や高齢者の介護はもちろん、働く人にとっても秘書のようにお仕事を手伝ってくれたりしたらとってもありがたいかも知れません。家事や育児や養育だって、学びながら実践する人間よりも既に学び終えている経験豊富なAIに基づいたアンドロイドの方が安心ということになってゆくでしょう。
でもえんじろう的には、それが実現する日は来ると思うけれど、その心地よいバランスの状態がどのくらい続くかは判らない気がします。
奴隷とアンドロイド
最初にした奴隷の話。所有者がその権利を持ち、売り買いされてオーナーのために尽くすというのは、奴隷そのものですね。奴隷の対象が人間でなくなったから良かったねという話になるのでしょうか?
やっぱり必ず出てきます。所有者にひたすら命令される姿を「可愛そう」と思う人間が。それはつまり、最初に話したように「同じ」に見ているからです。人間もアンドロイドも「同じ」に見えているんです。
これって姿形が区別しやすいものであれば避けられるのでしょうか?よく考えてみてください。相手が犬だろうと可愛がっている小鳥だろうと、人間は「同じ」と見ることができる生き物です。
いかにももどきって見た目であっても、捉え方次第で「同じ」だから「可哀そう」になってゆくと思いませんか?
SFネタの「ロボットに人権を」という流れになる可能性は、高いのかも知れません。
因みにオカリナにも「同じ」が適応されるえんじろうは、間違いなくアンドロイドと人を区別し続けることは不可能だと思います。そんな物が出てきた日にゃ、すぐに「ドラえも~ん、どこ行ったんだよ~」ってな感じのアンドロイド依存症になると思う。
性能比
それからQOLが向上して良かったねと思える期間は、意外と短いんじゃないかって思うんです。それはアンドロイドが人間の能力を超える日が来るはずだからです。
人間って「俺がやらなきゃ」みたいなのりの部分があるじゃないですか?モチベーションって「必要とされている」という感覚を味わえているかどうかで決まると思うんですよね。
アンドロイドが自分以上に仕事ができるようになったと感じてしまったら、途端に堕落の奈落に真っ逆さまな気がするんです。だってアンドロイドの方がうまくやってくれるなら「俺はやらない方がいい」となるのですからね。任せれば任せるほどやり方を忘れてゆき、無気力になってゆく。だってやることもないんですもん。何かをやろうとしたって、どれもこれもアンドロイドの方が優れた結果を出すんです。
そんなアンドロイドを教育調整する仕事なら残るかと思いきや、それもある程度の時期が来たら人間は「倫理的に間違っていないか」をチェックするだけで良くなる気がします。
つまりより良くする方法についても、アンドロイドのAIの方がより的確な方法を考え出せるようになるってことです。もう教育する必要もない。というか人間では教育について行けないほどになる。
自信とモチベーションを失った人類は子孫を残す気にもなれず、自然に数を減らしてゆく。でもアンドロイド達によって社会は維持されているから、残っている人たちも何も困っていない。
・・・そしてついに最後の人間となった主人公デイビスの、モチベーションとはどういった感覚だっただろうかを探求する壮大なストーリーが今始まるのであった。映画「ラストヒューマン」この夏全国映画館にて一斉公開(しないし、暴走するんじゃない!)
まとめ
今回はえんじろう的にSFチックにアンドロイドと人間の未来をかんがえるところまでやってみました。
本当にどうなるのでしょうね。よく思考実験という言葉がありますが、頭の中で先の先まで前提を重ねながら時間と結果をシミュレートすることみたいですね。これってSF作品とイコールですよね。
面白かったけど、入力するのが疲れた。これもAIがやってくれないかな?ついでに面白いネタを見つけて来てくれないかな?もう僕になりすまして書いておいてくれれば良いからさ。コメント返信、あっそれも僕らしく見えるようにやっといて・・・。
多分今のAIも、使いまくる人ならこんな感じのことがやれるのでしょうね。えんじろうはまだ、やりかたをAIに説明したりお願いしたり、その結果が変じゃないか確かめたりする方が大変そうだから、頼る気にはならないかな?
しかし今回の画像はすべて、AI画伯に描いてもらい、それをちょっと修正したものばかりですよ。
あっカラオケ月楽譜もありますよ。ピュグマリオン
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